チワワに突然死が多い理由とは?低血糖の子犬は要注意!?

チワワに突然死が多い理由とは?低血糖の子犬は要注意!?
小さくて可愛らしいチワワですが、突然死してしまうケースがあります。チワワで突然死が多い理由と予防法、また突然死するリスクのある要注意な子犬の低血糖について、そしてチワワの一般的な平均寿命とかかりやすい病気などについて解説していきたいと思います。

チワワに突然死が多い理由とは?子犬が急死することも?

突然死とは、症状が出てから24時間以内に死亡してしまうことを言います。例えば、朝にはご飯も食べていつも通りのように思っていたのに、飼い主さんが仕事を終えて帰宅したら死んでいた、というケースもあります。

もしくは、夜に下痢をしたけれど元気も食欲もあったので朝まで様子をみていたら、どんどん具合が悪くなって次の日の昼に死亡してしまうケースなどもあります。

このように驚くほど急に、そして突然に亡くなってしまうのは飼い主さんにとって非常にショックで悲しい出来事です。では、チワワの突然死の原因にはどのようなことがあるのでしょうか。

チワワが突然死する原因①~犬種としての特徴~

チワワは他の犬種に比べて突然死が多いと言われているようですが、特に統計的な根拠はなく、飼育されている頭数が多いためにそう思われているようです。

しかしチワワは他の犬種に比べて体が小さく、生活環境や小さなきっかけで体調が変化しやすいことも事実です。この体の小ささが、寒さ、暑さ、なんて事のない嘔吐や下痢、そういった軽い症状でも急激に体調を悪化させ、死亡する原因となりうるのです。

チワワが突然死する原因②~心臓病~

突然死の原因として可能性が最も高いのは心臓病です。心臓が動きを止めてしまうと確実に死亡するからです。そして心臓は他の臓器と違い、突然止まってしまうことがあり得る臓器なのです。

チワワで診られる心臓病には先天性(生まれつき)のものと後天性(成犬になってからなる)のものがあります。

先天性では動脈管開存症、肺動脈狭窄症、心室中隔欠損症、心房中隔欠損症などがあります。いずれも突然死が起こり得る心臓病です。

後天性の心臓病では僧帽弁閉鎖不全症、三尖弁閉鎖不全症などがあり、厳密には心臓病ではありませんが肺高血圧症なども心臓と関連して突然死の原因となる疾患です。

先天性、後天性どちらの心臓病も心臓の中の血液の流れが変化してしまう病気です。正常な血液の流れが保てないせいで脳への血液供給も異常をきたし、また心臓自身へも血液供給が滞ってしまうために突然死につながります。

心臓の音を聴診器で聞けば心臓病を見つけられると思う方もいるかも知れませんが、実は心臓の音を聞くだけで心臓病があるかどうかを見極めることはできません。中には心臓の音が変化しない心臓病もあるからです。

心臓の音が変化しない、突然死を引き起こす心臓病として不整脈があります。これは先天性の場合もあり後天性の場合もあります。心臓は脳からの命令ではなく、心臓自身が起こす電気刺激によって動いています。

この電気刺激の伝達がうまくいかないと不整脈が起こります。電気刺激が伝わらないことで心臓は動きを止め、血液を送り出すためのポンプ機能を果たせません。心臓の動きが止まれば、全ての臓器に影響が及び、突然死します。

チワワの突然死の原因③~発作~

てんかんに代表される発作も突然死の原因となります。発作を見たことのない人もいるかも知れませんが、大きな発作(全般発作と呼ぶ)は起きている間に呼吸もうまくできなくなっています。それにより突然死することがあります。

発作の原因は様々で、原因の特にない特発性てんかん、脳腫瘍、脳炎、水頭症などの脳の病気や、腎臓や肝臓の病気による毒素蓄積によって脳が障害を受けて発作を起こす場合があります。

実はチワワでは発作はよく診られます。なぜなら、先天性の水頭症の好発犬種であり、また脳炎の好発犬種でもあるからです。

水頭症は先天性と後天性がありますが、一般的なのは先天性です。生まれつき脳の中の脳室と言われる部分が広く、脳がその部屋に溜まった水によって押され、発作が引き起こされます。

脳炎は感染性脳炎以外では発症原因が不明で、肉芽腫性脳炎、壊死性脳炎などがあります。発症年齢は特に決まっておらず、チワワ、トイプードル、パグ、マルチーズなどでは他犬種に比べて多く診られます。

これらの原因で起こる発作はある時突然出る症状で、なんの前触れもないことがあります。少しぼーっとするだけの軽いものから、全身の筋肉の痙攣を起こす大きなもの(全般発作)まで様々なバリエーションがありますが、突然死の原因となるのは大きな発作です。

全身の筋肉が痙攣している間、呼吸するための筋肉も痙攣を起こしています。そのため呼吸がうまくできず、酸素が体に取り込めません。酸素が取り込めなければ心臓や脳などもダメージを受け、命に関わります。

チワワの突然死を防ぐための飼い方とは?

チワワの突然死を防ぐためには、急激な変化をもたらさないように生活環境に注意を払い、また隠れた病気がないかを注意深く観察することが重要です。そのためにはチワワと十分なコミュニケーションをとる必要があります。

人間は日々忙しく、仕事、家族(恋人)、趣味、様々なイベントなどをこなしながら生活しています。その中で、自分の飼っているチワワと過ごす、チワワに費やす時間はどれくらいでしょうか?1日に2回食事を与える時だけがチワワと接する時間だったりしていませんか?

しっかりご飯を食べていれば病気ではない、と考えるのは不用心と言えます。例えば、いつもなら食後に遊びたがるのにすぐに寝てしまった、といった変化はいつも一緒に遊んでいなければ気づくことができません。

チワワにご飯を与え、散歩や室内での遊ぶ時間を確保し、そして寒すぎず暑すぎない快適で安全な住まいを提供することが、チワワの異変を察知するために重要な飼い方です。

そして、ほんの少しだけ元気がない、咳をしていた、震えていた、などのチワワの小さな変化に気づけたら、なるべく早く動物病院を受診しましょう。そして受診した時、相談だけではなく全身を検査してもらうよう獣医師に希望を伝えると良いと思います。

なんとなくの症状では検査項目を絞ることができず、また検査費用がかかって飼い主さんの負担になることを心配して、獣医師は遠慮をして検査を積極的に勧めないかも知れません。しかし飼い主さんが「おかしい」と感じることがあるならば検査するべきです。

様々な検査を実施して問題が発見できれば、突然死を回避できるかも知れません。

チワワの平均寿命とかかりやすい病気とは?

チワワの平均寿命は一般的に15歳前後と言われています。平均とはあくまでも分かっている範囲で算出した数値であるため、調査方法によって多少のズレはあるかも知れませんが、動物病院に来院するチワワは他の犬種に比べて長寿である印象はあります。

そんなチワワがかかりやすい病気には様々なものがあり、予防したり治療することが可能な病気もあります。

チワワのかかりやすい病気①~水頭症~

先天性の水頭症はどの犬種でも発生しますがチワワで比較的よく診られる病気です。これは奇形による問題が、成長してきてから元気の低下や発作など様々な症状を引き起こす病気です。これは予防することができず、また無症状な段階で発見することも難しいのが事実です。

予防することはできないのですが、チワワの行動がいつもと違ったり、顔の筋肉がピクピクする症状(チック)が見られたり、歩き方がヨロヨロしているなどの症状が見られたら、水頭症の可能性も考え動物病院を受診した方が良いでしょう。

チワワのかかりやすい病気②~低血糖症~

子犬のチワワでは低血糖症も非常に多く発生します。自宅に迎えたチワワの子犬が、1回だけご飯を食べなかったりしただけでも低血糖症になります。もしくは食事を与える時間が空きすぎてしまったりしても危険です。

新たな環境のため興奮して遊びすぎることがないようにきちんと休ませ、食事に集中できるように環境を整えてあげることが必要です。そして食事は少しずつでもこまめに回数を増やし、1日に必要な量を3~4回に分けて与えるようにしましょう。

ご飯の食べがよくなく、少し元気が低下していたりぐったりしていると感じたら、まずは蜂蜜などを舐めさせて時間を稼ぎます。そして状態が改善しない場合には必ず動物病院を受診しましょう。

チワワのかかりやすい病気③~心臓病~

チワワが年をとってなる病気として心臓病があります。最も多い心臓病は僧帽弁閉鎖不全症です。この病気は、心臓内で血液が逆流する病気です。

この病気になっても、初期にはほとんど症状はありません。あえて言うとなんとなく大人しくなった、という軽い症状です。

年をとると若い頃とは違って積極的に遊んだりしなくなります。そして寝ている時間が多くなります。それを年のせいだ、と思い込まずに心臓病である可能性を考えて定期的に動物病院で診てもらいましょう。

僧帽弁閉鎖不全症では心臓の音に異常が出ます。また心臓にどれだけ負担がかかっているのかはレントゲン検査や超音波検査で診ることができるため、必要であれば早めに治療が始められます。

僧帽弁閉鎖不全症以外の心臓病で突然死の可能性があるのは不整脈で、厳密な診断には特別な心電図検査が必要です。しかし簡易的に不整脈の有無を確認するには、自宅でチワワを抱っこした状態で胸のあたりで触れる心臓の拍動のリズムを数えれば分かります。

一定のリズムで心臓の拍動を感じられれば大丈夫です。しかし、拍動が急に止まったり、急に速くなったり、不規則だと感じられたら注意が必要でしょう。

低血糖のチワワは突然死するリスクがある?

チワワのかかりやすい病気である低血糖症には、突然死するリスクがあります。普通に生活していて急に血糖値が下がることはないのですが、外からでは血糖値は見えないために、症状が出た時には手遅れで「突然死んだ」ことになってしまうのです。

食事を摂ると腸管から食物の中の栄養素が吸収されます。吸収された栄養素は血液を介して肝臓に運ばれ、臓器が利用しやすい糖分へと変換されます。この糖分はそのまま生命活動に利用されることもありますし、貯蔵して未来に備えることもあります。

成犬であれば、この糖分の作成も貯蔵もスムーズに行えるため、食事を取らない時間が多少長くても低血糖に陥ることはほぼありません。しかし、仔犬はまだ腸や肝臓の機能が不十分なため、食べ物から効率よく糖分を作り出すことができず、血糖値を一定に保つことが難しいのです。

さらにチワワは非常に小さな犬種であるため、胃も小さく一度に多くの食事を食べることができません。活動量は他の犬種と同じなのに、一度に摂取できる食事量が少ないため低血糖に陥りやすいと言えます。

低血糖の症状は様々ですが最初は小刻みに震える、といった症状が多いです。次に嘔吐や下痢などの消化器症状です。そして低血糖が続くと脳細胞にも必要な糖が供給できなくなり、発作を起こしてしまいます。

発作が5分以上続くと、呼吸も正常にできず、また筋肉の収縮が続くために体温も上昇します。外からは見えない低血糖症によって、飼い主さんが留守にしている間に発作を起こしてしまえば、突然死が起こりうるのです。

チワワの低血糖症を予防するために、きちんと食事を取らせ、また食事の回数はなるべく多く分けて与えるようにしましょう。そして食欲が落ちていたり、震えや元気の低下といった症状が見られたら、なるべく急いで動物病院を受診しましょう。

(更新日:2019年3月15日)

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