“音だけの新感覚サスペンス”の徹底ぶりが凄い! 映画『THE GUILTY/ギルティ』、傑作の秘密は前代未聞のブラインドオーディション!?

“音だけの新感覚サスペンス”の徹底ぶりが凄い! 映画『THE GUILTY/ギルティ』、傑作の秘密は前代未聞のブラインドオーディション!?
2月22日(金)に新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開される、デンマーク発の新感覚サスペンス『THE GUILTY/ギルティ』。 本作は電話先の相手の姿、状況がまったく見えないまま、聴こえてくる声・音 […]

2月22日(金)に新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国公開される、デンマーク発の新感覚サスペンス『THE GUILTY/ギルティ』。

本作は電話先の相手の姿、状況がまったく見えないまま、聴こえてくる声・音だけで誘拐事件を解決するというシンプルな設定ながらも、予測不可能な展開で観る者を圧倒させ、「第34回サンダンス映画祭」では、『search/サーチ』(NEXT部門)と並び、観客賞(ワールド・シネマ・ドラマ部門)を受賞。その後も「第47回ロッテルダム国際映画祭」観客賞/ユース審査員賞、「第44回シアトル国際映画祭」監督賞の受賞などに加え、世界中の映画祭で観客賞を総なめに。「第91回アカデミー賞」外国語映画賞 デンマーク代表にも選出され、早くも2019年上半期の映画界を席巻する作品としての呼び声が高い注目作だ。

グスタフ・モーラー監督の長編デビュー作である本作は、88分間、映し出されるのは舞台となる緊急通報司令室と、主人公であるオペレーターの男のみという、まさに“新感覚サスペンス”映画。監督は「新しい形式を試したかった。制限された枠内でクリエイティブに制作したいという欲望を抱いていた」とインタビューで答えている。そしてその稀有な体験を生み出すのは徹底的にこだわり抜かれた“音”。主人公しか映し出されないにも関わらず、電話先の女性の声や事件現場が観る者の頭に鮮明に浮かび上がってくるその秘訣はキャスティングにあった。本作で誘拐された女性を演じるイェシカ・ディナウエは、声でのみ出演している。そのため監督はあえて彼女の顔を見ずに、音声ファイルだけを聞いてブラインドオーディションを行なったという。

このオーディションについて、監督は「観客にそれぞれのイメージを思い浮かべてもらい、一緒に作品を作り上げていくというのがこの映画の主旨だ。どの作品でもそうだが、枠の外側にあるものを(=作品の中で直接語っていない)観客に思い浮かべてもらうというのが最も重要だと思うんだ。だからサウンドデザインや声だけで出演している役者も大事だった。役者に関しては、その人物を語れる独特の声を持った役者を求めていたから、ブラインド・オーディションを行なったんだ。キャスティング会社があるシーンを役者に演じさせ、僕はその音声だけをもらった。彼らの見た目はもちろん、名前も有名な役者なのかも知らされず、声だけで判断したのさ。色々聞いていくうちに、どのような声であれば観客の想像力をかき立てられるかが明確に分かってきた」と語っている。また、「彼らはオーディションをした役者の中でも、とても特徴的な声だったのだ」と監督は振り返っており、異例のオーディション方法で見出された彼らは、劇中でも一度聞いたら脳裏から離れない特徴的な声による、見事な熱演を見せている。

このような一風変わった方法をとった理由を監督は、「主人公と観客の目線を合わせ、距離をできるだけ縮めたかったから」と語っており、キャスティング時点からすでに“音と声だけしかない”という本作の設定にこだわったことが伺える。さらに、本作において徹底して追求されたリアリティは、“電話からの音と声”はもちろんのこと、映像にも現れている。監督はあえてロングテイクを多用することで、撮影現場で起こる些細なミスも映画の中に取り込むという手法をとっていた。

加えて、主演のヤコブ・セーダーグレンには、「作品の主旨やリサーチ結果を共有し、キャラクターの背景などを話し合った上で、さらに脚本を一単語ずつ見ていき、なぜそのようなことを言うのか細かく分析していった。また、リハーサルは一切行わなかった。誘拐された女性と初めてセリフを合わせるのは、そのシーンを撮影する時だった。その新鮮さを求めていたから、事前に読み合わせはしなかったんだ」と監督は答え、首尾一貫した本作のテーマへの徹底ぶりを語っていた。

【STORY】
真夜中の緊急指令室。誘拐された女性からの通報。
解決の手掛かりは電話の声だけ。
緊急通報指令室のオペレーターであるアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、ある事件をきっかけに警察官としての一線を退き、交通事故による緊急搬送を遠隔手配するなど、些細な事件に応対する日々が続いていた。そんなある日、一本の通報を受ける。それは今まさに誘拐されているという女性自身からの通報だった。彼に与えられた事件解決の手段は”電話”だけ。車の発車音、女性の怯える声、犯人の息遣い…。微かに聞こえる音だけを手がかりに、“見えない”事件を解決することはできるのか―。

作品情報

『THE GUILTY/ギルティ』
2月22日(金) 新宿武蔵野館/ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開


出演:ヤコブ・セーダーグレン、イェシカ・ディナウエ、ヨハン・オルセン、オマール・シャガウィー
脚本・監督:グスタフ・モーラー
製作:リナ・フリント
脚本:エミール・ナイガード・アルベルトセン
撮影監督:ジャスパー・スパニング 
編集:カーラ・ルフェ  
音楽:オスカー・スクライバーン
提供:ファントム・フィルム/カルチュア・パブリッシャーズ
配給:ファントム・フィルム 
原題:The Guilty
© 2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

オフィシャルサイト
https://guilty-movie.jp/

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更新日:2019年2月9日
提供元:エンタメステーション

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