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私がいたと嘘をつく目的は何かと聞いたら「みんなに嫌われてー、最終的に先輩が死ぬことですかねー」と言われ…

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身に覚えのない自分の目撃情報。それは、姉、母を死に追いやられた妹による復讐の始まりだった。姉と母の自死という衝撃的な出来事をきっかけに復讐を企てる千春と、復讐の対象となるまゆ実、二人の視点によって描かれる復讐劇。第三のオンナとは、果たして誰なのか――謎が解き明かされる度、さらなる衝撃の展開に息をのむ珠玉のミステリー小説。※本記事は、椎名雅史氏の小説『第三のオンナ、』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。

第三のオンナ、

まゆ実

千春はコートで幹事のイガラシ君に個人レッスンを受けていた。変わらずにイガラシ君は目尻を下げ、デレデレしている。わたしはつかつかと歩いていく。

「おー、城戸。久しぶりに俺のレッスン受けたくなったかあ? こいよ。双子姉妹が並んで素振りなんて絵になるじゃん」

イガラシ君が手招きしている。あんたに用事はないの。わたしは無視し、真っ直ぐに千春のほうへと向かう。

「そうそう。昨日、三茶にいたよな」

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イガラシ君から思いもよらぬ言葉が出て、わたしは「えっ」と足が止まった。

「三茶って?」

「三軒茶屋だよ。アレ、何かのコスプレか?」

思い出したように笑っている。

「すごいきんきらきんだな、あの金髪。千春ちゃんも偶然見たんだってよ」

「嘘でしょ?」

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