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兵庫慎司のとにかく観たやつ全部書く:第161回[2024年5月前半・『OTODAMA’24〜音泉魂〜』2デイズ、ヤバイTシャツ屋さん @ 志摩スペイン村などの6本を観ました]編

DI:GA ONLINE

音楽などのライター兵庫慎司が、月に二回もしくは三回に分けて、自分が観たすべてのライブのレポを書いていく連載の161回目、2024年5月前半編です。
今回は、大阪2本(野外フェス)、伊勢志摩1本、東京2本、配信1本という内訳になりました。とりあえず、伊勢志摩スペイン村、遠かった。新幹線が通っている地域と通っていない地域では、こんなにも差があるのか、思い返せば俺が子供の頃に上越新幹線が開通した時、みんな「こんなに早くできたのは田中角栄の力」とか言っていたなあ……などと、交通網と政治の関わりについて考えたりしました、往復12時間弱かけて日帰りする間に。

5月4日(土・祝)10:10 『OTODAMA’24〜音泉魂〜』1日目 @ 泉大津フェニックス

自分的に毎年この時期の楽しみである、大阪のイベンター清水音泉プレゼンツの野外フェスOTODAMA。今年はチケットが完売した初日の、SPICEにアップされるオフィシャルレポを書きました。アップされたらリンク貼ります。

5月5日(日・祝)10:10 『OTODAMA’24〜音泉魂〜』2日目 @ 泉大津フェニックス

で、2日目のオフィシャルレポは、関西のライター/インタビュアー/ラジオパーソナリティーの鈴木淳史が書きました。アップされたらリンク貼ります。人が書いたやつのリンクを貼ってどうする。
なお、この日、自分が観たのは以下。頭から最後まで全部観たのも、一部観た (時間がかぶっているので半分ずつ観たやつとか) のも含む。
SCOOBIE DO→POLYSICS→Hedigan’s→OKAMOTO’S→never young beach→清水ミチコ→GRAPEVINE→奥田民生(MTR&Y)→STUTS→Helsinki Lambda Club→くるり→フィッシュマンズ→羊文学→ピーズ→Cornelius→フラワーカンパニーズ
清水ミチコで大笑いしたり、久々に観たMTR&Y編成の奥田民生の音の威力にしびれたり、くるりの演奏がすさまじくよかったり、フィッシュマンズが持ち時間すべて使って「LONG SEASON」をやったり、ピーズがスタート時刻よりも早く始めちゃったり、湯上がりアクト(クロージングアクト)のフラワーカンパニーズがアンコールに「NUDE CORE ROCK’N’ROLL」を持ってきたのがずっぱまりだったり、などなど、濃厚な楽しさが開演から終演まで続いた日でした。

5月6日(月・祝)18:00 子供ばんど @ 下北沢CLUB Que/CLUB Que LIVE CHANNNEL・Bitfan

ギター谷平こういちの身体のメンテナンスのため、1年ライブを休んでいたが、このたび復帰、というわけで『子供ばんどやります2024-生存確認祭り-』というタイトルで行われたワンマン。「ゲスト・ミュージシャン」という名義になっているサポートメンバーは、ハピネス徳永(ベース)とDr.kyOnのふたり、あと名前を伏せたスペシャルゲストもあり。
気がついた時にはとうに完売だったが、CLUB Queの公式チャンネルで生配信があったので、チケットを買ってリアタイ視聴した。
「HEART BREAK KIDS」や「ドリーミン」等々の代表曲に熱くなったり、アンプラグド・コーナーの「時は流れて」にしんみりしたり(大好きな曲なんです)していたら、そのコーナーが終わったところで、スペシャルゲストが加わる。奥田民生でした。しかも、ゲスト・ベーシストとして呼び込まれ、いつもユニコーンやサンフジンズで使っている、ミディアム・スケールなのかショート・スケールなのか、ギターとほぼ変わらないサイズのベースを持って現れる。
という編成で「のら猫」「ジャンピン・ジャック・フラッシュ〜サティスファクション」「アル中ロックンローラー」の3曲をプレイ。「アル中ロックンローラー」ではリードボーカルもOT。この曲、後半のコーラスとドラムだけになるところで「いいかみんな、青春はなおい、一度しかねえんだよ! 酒飲んで酔っぱらったからって、誰に怒られるわけでもねえし──」という語りが入るのだが、そこでOT、「酒飲んで酔っぱらったからっておまえ、いろいろ大変なんだこの野郎!」「酒飲んで酔っぱらっちゃいけないんだほんとはこの野郎! なんで俺にこの曲をやらすんだこの野郎! いろいろあったんだ! 誰に怒られるわけでもねえしと言いながら、怒られてんだいろいろ! うじきつよしじゃねえんだ!」。あっはっは。
アンコールでは、OTに加え、怒髪天増子直純&上原子友康とYO-KINGも登場して「サマータイムブルース」。で、ゲストが去って、メンバー&サポートメンバーで「踊ろじゃないか」。と、子供ばんどのピーク・タイムと言えばこれ! な2曲で、賑やかに、華やかに締めくくられた。

5月11日(土)18:00 OBLIVION DUST @ 赤羽ReNY alpha

「OBLIVION DUST“Swarm”Tour 2024」全6本の初日。2ブロック目が終わったところのMCで、KEN LLOYDが「ぶっちゃけ今のブロック、ほとんどの曲知らなかった人、手を挙げてください」「いいんだよ全然、もう25年やってるから、聴いてないアルバムもあるよ。でもほら、ほんとのこと言い合える仲じゃん、もう!」などと言ってフロアに笑いが広がるくらい、レアな曲をふんだんにやるツアーであることが、観てわかった。
超初期の曲とか、発表は最近だけど普段あまりライブでやらない曲とか。なので、とても新鮮。プラス、5/31リリースの新曲「Swarm」もプレイした。ツアーのタイトルになっている曲なので、全箇所でやるんだろうけど、初日だからこの日が初披露。
あと、ここ赤羽ReNY alpha、最近のOBLIVION DUSTのツアーの日程によく入っているが、フロア真上のトラスや、両側にある柱にもLED照明が仕込まれていてビカビカ光る、ライブハウスとしてはめずらしい装飾が施されたハコである。それを知っているKEN、フロアにペットボトルの水を撒くとそのへんにトラブルが起きるかも、とMCで心配していたが、後半ではいつもどおり撒いていた。でもライブ、滞りなく終わりました。

5月12日(日)15:00 ヤバイTシャツ屋さん @ 志摩スペイン村パルケエスパーニャ

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2020年3月に開催するはずが、コロナ禍で飛んでしまって、4年越しでのリベンジとなる、志摩スペイン村野外ライブ2デイズの2日目。初日はすぐ売り切れたが、2日目はチケットが残っており、1週間前に『OTODAMA’24』で観た時、「あと1600枚あります!」「大阪から2時間、17時終演やから余裕で帰れます!」と宣伝しまくっていた。
だから、というわけでもないのだが、「観たい」「でも遠い」と迷っていたものの、日が近づくにつれて、「観ておかないと後悔する」という思いがどんどん強くなって、開催3日前にチケットを買った。そしたら開催1日前、つまりライブ初日にソールドアウトした。
ライブは、本編23曲アンコール4曲の全27曲、2時間4分。メンバー3人がパレード用のフロート(山車)に乗って登場したり、志摩スペイン村の仲間たち(キャラクターたち)と一緒にダンスする曲が設けられたり、ステージ上部から炎や花火が上がったり、タイトルに「Tank-top」が付く5曲を後半で固め撃ちしたり、アンコールの「きっとパルケエスパーニャ」や「かわE」でもスペイン村の仲間たちが登場したり、さらにアンコールで新曲「すこ。」を初披露したり──などなど、これ以上ないくらい、スペシャルな内容。
あと、わざわざこの場所まで足を運んだみなさんだけあって、オーディエンスの反応も、すこぶるよかった。いや、反応がいいというよりも、姿勢がいいとか、向き合い方がいいとか、そういう言い方の方がしっくりくるか。古参ファンだけじゃなくて、ここ1〜2週間のヤバTの怒濤の宣伝活動(TBS朝の『ラヴィット!』に出演したり)の効果で足を運んだ、初めてヤバTのライブに来た、みたいな人たちもいたはずだが、そういう人たちまで含めて、とにかく前のめりで、貪欲で、当事者意識が高かった。
こやまたくやは後半のMCで、どうしても2日間完売にしたかった理由を、オーディエンスにこう伝えた。
絶対またやりたいやん。絶対次につなげたいやん。志摩スペイン村さんとか、こんだけいろんな人に協力してもらって、お客さんにもめちゃくちゃ協力してもらって、またやりたいけど、完売してないのにまたやらしてくださいって言えないんですよ。なんならどんどん大きくしていきたいし、いろんな人呼んでフェスとかにもしたいし。そのためには、ヤバTだけで2日間成功させられる実績を残さないといけないんですよ。ヤバTが『京都大作戦』みたいなことをしたいってなったら、場所はここしかないと思う──。
僕の記憶で書いているので、細部は違うかもしれないが、大意は合っていると思う。彼らが確実に次につながる結果を残せて、本当によかった。で、客としてその場に立ち会うことができて、本当によかった。

5月14日(火)19:00 ホフディラン @ 新代田FEVER/Streaming+

毎年恒例ホフディランの『春のベースまつり』。生配信&アーカイブ配信あり。2012年4月7日の新代田FEVERでのライブの時、ホフのバンドであるBEST3=ギター:ホリウチジュンヤ・ベース:キタダマキ・ドラム:田中ゲンショウのうちのキタダマキが、他の現場とバッティングして参加できなくなり、急遽友人知人のベーシストたち7人に順番に弾いてもらったのが定例化して、コロナ渦の2021年以外は毎年開催、今年で12回目である。という説明、毎年書いている気がする。
今年は最初にワタナベイビーがベースを弾いて2曲(これも恒例)、それから林幸治(TRICERATOPS/Northern Boys)→田中貴(サニーデイ・サービス)→おかもとえみ→ウエノコウジ(the HIATUS/Radio Caroline)→田村明浩(スピッツ)→グレートマエカワ(フラワーカンパニーズ)の順で、2曲ずつプレイしていく。
当然ほぼホフディランの楽曲だが、林幸治の2曲目は「以前一緒にカバーしたことがある」というBLURの「SONG2」(ボーカルは小宮山雄飛)だったり、曲目はホフが決めているが田中貴だけリクエストをするそうで、その1曲目がワタナベイビーのソロの曲「大粒の涙」だった、というような例外も、中にはあり。あと、小宮山雄飛が「田中くんとやりたい」と思って選んだという「長い秘密」のアウトロが、サニーデイ・サービスの「恋におちたら」になったりもした。
アンコールは、グレートがベースで「恋はいつも幻のように」と「ホフディランのテーマ」の2曲。後者ではベーシスト全員登場、そして曲のアウトロがフラカンの「真冬の盆踊り」になって、ステージの上と下でヨサホイを踊って終了した。
最初のMCで小宮山雄飛が「女子以外の5人で本番前に飲みに行きやがった、開演2分前に戻って来た」と怒りをぶちまけてフロア爆笑、などなど、笑いどころ大量にあり、演奏や歌に興奮したりうっとりしたりする瞬間も大量にありで、今年も大変に楽しい時間でした。

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