top_line

「エンタメウィーク」サービス終了のお知らせ

女優・見上愛が人見知りでも、唯一ナンパした意外な相手「話しかけなかったら、一生後悔する気がする」

日刊SPA!

放送中のドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』や、NHK大河ドラマ『光る君へ』など、話題作への出演が続いている女優の見上愛。
現在公開中の映画『不死身ラヴァーズ』は、彼女にとって単独初主演映画。幼い頃に出会った甲野じゅん(佐藤寛太)を運命の相手と信じ、全力で思いを伝え続ける長谷部りの役をパワフルに演じている。

◆映画と原作で主役とヒロインの役割が逆転

――『不死身ラヴァーズ』への出演は、オーディションで決まったそうですね。

はい。映画では原作から主役とヒロインの役割が入れ替わっているのですが、オーディションの時点ではまだ原作通りだったので、合格して松居監督から聞いた時には衝撃的でした(笑)。

もともと松居監督の作品が好きでいろいろと観ていましたが、舞台では男の人たちが馬鹿ばっかりやっていて男子校ノリような面白さがあって、そっち側をやりたいと思っていたんです。

だから今回、りのとじゅんの役が逆転することになって、「女の子がそっちサイドなのは観たことがなかったし、それをやれるのはめっちゃ嬉しい!」って思いました。

――原作は2013年に発売された高城ユーナ氏による同名コミックです。どんな感想を持ちましたか?

パワフルで面白いなと思いました。高木先生とお会いしたときに「この方が描いてるんだ……」って(笑)。

初号を観て大号泣されていて、感想を伝えてくださったのですが、選ぶ言葉もまっすぐですごく心の綺麗さが伝わってくる方でした。

――劇中では「好き!」というセリフたくさん話していましたが、鏡の前で練習をしたりは?

ぜんぜんです(笑)。もちろんお芝居の流れは考えていましたし、監督と事前に「こういうふうに差をつけよう」と話していましたが、練習はまったくしていないです。

◆見上愛が唯一ナンパした相手

――ちなみに、見上さんはりののように、気になる相手に自分からアプローチできるタイプですか?

すごく人見知りなので、できないほうなんですけど、女優の河合優実だけは大学でナンパしました(笑)。

入学した4月に校内で見かけて、「いまこの子に話しかけなかったら、一生後悔する気がする」と思って、「何学科ですか?」「友達になってください」って声をかけて。

――ビビッとくるものがあったんですか?

いい意味で一匹狼感があって、必要以上に人を寄せ付けない雰囲気に、逆に引き寄せられちゃいました。優実ぐらいですね、めちゃめちゃ勇気を出して声をかけたのは。

もうプライベートのお友達の感覚なので、共演するとしたら緊張しちゃうと思います(笑)。切り替えと覚悟も必要なのかなと思いますけど、共演となったら嬉しいですね。

◆同級生4人と立ち上げた雑誌で編集長の顔も

――りのは、運命の相手である甲野じゅんに対してまっすぐな気持ちを伝え続けますが、見上さんにもそのくらい夢中になってしまうものはありますか?

中高の同級生4人で雑誌作りをしているのですが、意見を出し合うときにお互いに否定をしないと決めているんです。みんなどんどん乗っかって意見を出していくので、そのときは本当に止まらないです(笑)

――『Muffin magazine(マフィンマガジン)』ですね。見上さんが編集長を務めているとか。

名目だけですけどね(笑)。みんなが好き放題に出したアイデアから、現実的なことを考えてそぎ落としていくのが私の役割です。

――放送中のドラマ『Re:リベンジ』では週刊誌記者の役も演じています。見上さんなら、雑誌でどんな記事を読みたいと思いますか?

同世代の赤裸々な話を読んでみたいですね。中高大の友達とは、一緒にいる時間が長いから感覚が似てきちゃっていて、それが一般的なものだと思っているけど、実はそうじゃないんじゃないかという恐怖があって(笑)。

――それは、演技にもフィードバックができそうですね。

確かに! いま普通に雑誌を買う人の視点で考えていて、お芝居のことはすっかり忘れていました(笑)

◆「苦手なことは人に任せてもいい」と気付けた中学時代

――ちなみに、学生時代の見上さんはクラスの中でどんなタイプだったんですか?

小中高と人間性がけっこう変化しているんです。小学生のときは、委員会決めのときの決まらない時間に耐えられなくて、手をあげちゃった結果、リーダーっぽい役職をやっていたんです。周りからはリーダーっぽい子に思われているけど、実はそんな気質はない、みたいな感じでした。

でも、中高のときはリーダーっぽい子たちが集まっている女子校だったので、みんな自我が強くて、逆に委員会では役職の取り合いなんです。

そこで「自分が得意なことはやればいいけど、苦手なことは人に任せてもいいんだ」と思えるようになりました。それが、たぶん中2、中3ぐらいで、それからはポジティブマインドになって、ちょっと生きやすくなった気がします。

◆大学を卒業して約1年、訪れた意識の変化

――そして、昨年の春に大学を卒業して約1年が経ちました。仕事に対する意識の変化はありますか?

それまでは学生と俳優業と二足のわらじみたいな感じでやらせていただいていたんですが、自分の意識としては俳優というよりは大学生だったなと思います。もちろんそのときも手を抜いたりはしていませんが、今は「社会人」という感覚が出てきたというか、責任感がさらに芽生えたような気がします。

――学校に行っていた時間は、そのまま仕事に置き換わった感じですか?

そうですね。事務所に入ったのが、大学1年生の途中だったんですが、絶対に4年で卒業したいということと、卒論を書く期間がほしいということを最初にお伝えしていたんです。それを了承してくださって、仕事もセーブしてくれたので、本当にたくさんの方々の手をお借りして、卒業することができました。

――ちなみに、卒論はどんなテーマで書いたのでしょうか?

ざっくりというと「物語論」ですね。宗教や日本昔話、グリム童話、あとはいわゆる陰謀論と言われてるものなど、さまざまな物語について触れ「物語とは誰が何のために作ってるのか」とか「良いも悪いも含めた物語の可能性」のようなことを書きました。

◆見上愛が胸の中で温め続けている役とは

――この映画は、松居さんが10年以上も映画化を「諦めることができなかった」というほど惚れ込んだ作品だったそうですが、見上さんにもいつか演じてみたいと思っている特別な作品はありますか?

演劇でいうとチェーホフの戯曲『かもめ』にニーナという役があって、やってみたいと思いつつ、怖くてできないという気持ちもあります。

――学生時代にもやったことはないんですか?

ないんです。高校の演劇部でも、大学でもチェーホフを扱うことが多かったので、本も3冊ぐらい持っていて、どれも付箋だらけのボロボロ状態なんです。

でも、読み込めば読み込むほど、訳がわからなくなるんですよね……。その難しさから、いつかトライしてみたいとは思っているのですが、まずはそれに挑戦しようと思えるくらい、強い人間になっていたいですね。

【見上愛プロフィール】

2000年、東京都生まれ。2019年デビュー。2021年、映画『衝動』でW主演を務め、ドラマ『Liar』で、地上波ドラマ初主演を飾る。現在は、ドラマ『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)、大河ドラマ『光る君へ』(NHK)が放送中。気鋭・松居大悟監督による公開中の映画『不死身ラヴァーズ』では、両想いになると忽然と姿を消し、また新たな姿で目前に現れる運命の相手に恋し続ける少女・長谷部りのを全力で演じる

<撮影/中山雅文 取材・文/森野広明 スタイリング/下山さつき(クジラ) ヘアメイク/豊田健治>

 
   

ランキング(エンタメ)

ジャンル