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楫野裕監督が描く親子の血縁や根源的な孤独 「胴鳴り」公開決定

映画スクエア

 2024年の大阪アジアン映画祭インディーフォーラム部門で上映された映画「胴鳴り」が、2024年6月22日より劇場公開されることが決まった。

 「胴鳴り」は、全編8ミリモノクロフィルム撮影の長編映画「阿吽」で劇場デビューを飾った楫野裕が、自伝的要素を織り込んだオリジナル脚本を映画化した長編第2作で、親子の血縁という絶対的な関係と人間の根源的な孤独を静かなタッチで描くロードムービー。タイトルの「胴鳴り」とは、秋の彼岸前後に海や山が鳴る現象で、雪が降る前触れといわれる。江戸時代の随筆家・鈴木牧之の著書「北越雪譜」にその記述があり、現代では「雪おろしの雷」などと呼ぶ。

 父親役を務めるのは、舞台や映画で活躍する古屋隆太、娘の光を本作が長編映画デビューとなる三谷菜々美が演じる。共演者には、笹峯愛、稲荷卓央、小原徳子、吉田庸といった映画界・演劇界で知られる俳優陣が名を連ねている。

 本作を一足先に鑑賞した著名人によるコメントも公開された。コメントは以下の通り。

【コメント】

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■大島新(ドキュメンタリー監督)
なんだかヘンテコだな、と思いながら観ていたら、いつの間にか惹き込まれていた不思議な映画。ふいに息を飲んだり、ぐっと心を
つかまれたり。なぜだろう。もう一度、観てみたい。

■安藤尋(映画監督)
これは楫野裕監督が描く「家族の肖像」だ。その肖像は、はかなく、悲しく、滑稽で、残酷だ。娘を演じる三谷菜々美が素晴らしい。彼女の真っ直ぐに開かれた目は、愛されないことを、愛することを、そして、愛せることを、その残酷な肖像のなかに見つめている。

■伊藤洋司(中央大学教授)
新潟の覆道も胴鳴りも素晴らしいが、夜道の自動車には本当に驚嘆した。全ての場面に仕掛けがあり、21世紀に入って急速に失われた何かがこの映画には詰まっている。楫野裕は近年の最も挑発的な日本映画を撮ることに成功した。

■田村千穂(映画批評家)
魅惑的な、黄色い車で海までドライブ。安全運転のように端正な前半を過ぎると、映画は恐るべきギャグと不穏さを導入し私たちをおびやかし始める。幽霊も宇宙人もすれ違う電車と電車もこれまでに見たことのない鮮烈さで姿を現すだろう。そしてキュートで緻密で大胆きわまりないラスト! 楫野裕の力作『胴鳴り』に瞠目されたい。

【作品情報】
胴鳴り
2024年6月22日(土) シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開
配給:ALFAZBET
©The 7th Poetry Society

 
   

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