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Kep1er、日本1stアルバムがチャート好調 現代のグループに求められる要素が詰め込まれた一枚

Real Sound

Kep1er『Kep1going』(通常盤)

CD Chart Focus

参考:https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2024-05-20/

 5月20日付(5月14日発表)のオリコン週間アルバムランキングによると、Kis-My-Ft2の『Synopsis』が推定売上枚数125,971枚で1位を記録。その後、SEVENTEENの『17 IS RIGHT HERE』が70,078枚で2位、Kep1erの『Kep1going』が65,709枚で3位と続いた。

(関連:『それスノSP』Snow ManとKep1erが“日韓対決”に ラウールは“少女時代”対決に挑む

 今回取り上げたいのは3位の『Kep1going』。グローバルガールズグループKep1erの日本1stアルバムである本作は、2022年に日本デビューしてからこれまで日本でリリースされた全15曲が収録(初回限定盤Bと配信は18曲収録)。これまでの活動を記録したベスト盤的な側面を持つアルバムとなっている。

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 Kep1erと言えば、今作にも日本語とリミックスの2バージョンが収録されているデビュー曲「WA DA DA」のスマッシュヒットが記憶に新しい。2022年にリリースされた同曲は、現在MVの再生回数がYouTubeで1.7億回を突破し、TikTokでもこの曲を使った投稿が4万件以上。指先まで体全体を使ったキレ味抜群のダイナミックな振り付けが人気となり、他の多くのグループもダンスチャレンジ動画を投稿するなど、現代の音楽業界ならではの大きなムーブメントを生み出した。

 ただそれ以外にも、本作には多種多様なジャンルを吸収した目眩く音楽劇が繰り広げられる。あえてその特徴を挙げるとすれば、思わず踊り出したくなるような身体性の高いダンサブルな音楽性である(ダンスするのだから当たり前ではあるが)。加えて、歌詞はエンパワーメント系の力強いフレーズが並び、ボーカルにもキレがある。聴いていると力が湧いてくるような曲が多いので、運動中のBGMに持ってこいだ。

 たとえば、1曲目「Straight Line」は〈あの夢 掴むため/駆け出そう 手を取って〉と歌うポジティブな一曲。情熱的なギターの爪弾きのイントロから、軽快なダンスビートへと展開していく。2曲目の「Grand Prix」はサビの〈Like a Grand Prix〉で美しい放物線を描くメロディラインが面白い。他にはない独創性だ。

 その後も、ロックサウンドを取り入れたダンスナンバーの「We Fresh」や、〈もっと速度上げて/ここが何処だろうと〉と歌うアッパーチューンの「Up!」、比較的低めの音程でクールに歌う「Giddy」など、さまざまなタイプの楽曲が楽しめる。

 後半は〈世界に向け放つ Wave〉と歌い上げるパワフルな「Wing Wing」、うねるベースラインの上で爽快感のあるボーカルが心地よい「I do! Do you?」といった曲で聴き手の耳を鷲掴み。どの曲も身体に訴えかけてくるようなエネルギッシュな魅力がある。

 意外性があるのが、ピアノのバッキングが登場する「Sugar」だ。ボーカルはファルセット多めの繊細さを感じ取れるもので、これまで強めな楽曲が多いなか、一転して甘めで美しいサウンドとなっている。アコースティックギターがメインの弾き語りスタイルのようなバラード曲「Don’t Lose Your Smile」も、このグループのあまり知られていない一面を感じ取れる作品だ。

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