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若き女性教師 学校新聞のインタビューで生徒たちから追及される 「ありふれた教室」予告

映画スクエア

 2024年5月17日より劇場公開される、本年度の米アカデミー賞で国際長編映画賞にノミネートされた、ドイツのイルケル・チャタク監督最新作「ありふれた教室」から、本編映像の一部が公開された。

 本編映像は、学校新聞を作成中の生徒たちが、盗難事件のことで教師のカーラにインタビューをするシーン。「なんで生徒が疑われたんです?」と、生徒たちは学校や教師に対する不信感をあらわにし、「学校には監視カメラが?」と問いかける。盗難事件をめぐる学校側の対応のうわさが広がりはじめていたのだ。これまで良好な関係を築いてきたカーラと生徒たちだが、もはや崩壊の危機に瀕していた。部屋を出たカーラは、すれ違う職員のブラウスに違和感を覚える。カーラが孤立無援の窮地に追いやられていく様子が描き出されたシーンとなっている。

 カーラ・ノヴァク役を演じたレオニー・ベネシュは、「本作の脚本に心を動かされました。非常にエキサイティングな物語思ったのです」と語り、「自分自身の中にカーラ・ノヴァクという人物を見たわけではないし、役柄に惹かれたわけでもなかった。ただ興味深かったのです。賢い人物が作品を手がけているということを知り、監督がどんなことを考えているか知りたいと思いました」と、本作への思いを明かした。さらには、「『ありふれた教室』は社会に存在するディベート文化に対する批判なのだと思います」と作品を分析し、「カーラ・ノヴァクは、全てにおいて正しい行動で対処したい人物ですが、さまざまな理由で失敗を繰り返す。それは意図的に、また無意識のうちに誤解されることから起こる。チャタク監督は、私たちの<今>に存在する根本的な事柄を捉えていると思います」と述べている。

 また映像では、ドイツのイルケル・チャタク監督から、日本公開に向けたメッセージも見られる。チャタク監督は、「ドイツのハンブルクで次回作に取り組んでいます。日本でお会いしたかったのですが、かないませんでした。映画を気に入り、評判を広めてくれたらうれしいです」と、思いを明かしている。

 「ありふれた教室」は、ある新任女性教師の視点で進行するサスペンス・スリラー。仕事熱心で正義感の強い若手教師のカーラは、新たに赴任した中学校で1年生のクラスを受け持ち、同僚や生徒の信頼を獲得しつつあった。そんなある日、校内で相次ぐ盗難事件の犯人として教え子が疑われる。校長らの強引な調査に反発したカーラは、独自に犯人捜しを開始。カーラが職員室に仕掛けた隠し撮りの動画には、ある人物が盗みを働く瞬間が記録されていた。やがて盗難事件をめぐるカーラや学校側の対応はうわさとなって広まり、保護者の猛烈な批判、生徒の反乱、同僚教師との対立を招いてしまう。カーラは、後戻りできない孤立無援の窮地に陥っていく。

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 長編4作目となるチャタク監督は、教育分野で働くさまざまな人々へのリサーチを行い、自らの子供時代の実体験も織り交ぜてオリジナル脚本を執筆。誰にとってもなじみ深い学校という場所を“現代社会の縮図”に見立て、正義や真実の曖昧さをサスペンスフルに描いている。教員のなり手不足や過酷な長時間労働、モンスター・ペアレンツなどの問題がしばしば報じられる日本社会とも無縁ではない作品となっている。

【作品情報】
ありふれた教室
2024年5月17日(金)、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座、シネ・リーブル池袋他全国公開
配給:アルバトロス・フィルム
© if… Productions/ZDF/arte MMXXII

 
   

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