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国産ジーンズ発祥の地で最高峰のお宝発見!ファッショニスタYOUの正体は?:YOUは何しに日本へ?

テレ東プラス

日本を訪れる外国人たちを空港で勝手に出迎え、アポなしインタビュー! そのまま密着取材を行う「YOUは何しに日本へ?」(月曜夜6時25分~)。今回のテーマは、「ハンターYOU SP!」。徹底的にお宝を探しまくるYOUが続々登場する90分で、はたしてどんな面白YOUに出会えるのか?


羽田空港で声をかけたのは、L.A.(アメリカ合衆国)に住むタイラーさん(26歳)。日本のファッションに関心があり、10日間滞在してショッピングをするという。オレンジ色のファーハットにレザーパンツでキメたファッショニスタが日本で狙うのは、ジーンズ。

【動画】本場より日本製を絶賛するアメリカ人YOU!国産ジーンズ発祥の地でしか入手できない逸品

もちろん発祥はアメリカだが、本場にはない古い織機(1920年~60年代)が日本には残っているという。「古い織機は時間をかけて生地を織るから、値段は高いけど品質が良いんだ。丈夫だし、穿き込むほどに風合いの出るジーンズが作れるのさ。良いジーンズが欲しいアメリカのデザイナーは、日本へ買いに行くって聞いたよ。もしチャンスがあれば職人さんに織機や生地作りについてたくさん聞いてみたい」と、熱い。お宝探しについて行きたいとお願いすると、快諾してくれたので密着決定!


待ち合わせ場所に現れたタイラーさんは、ピンクのハットをかぶり、やっぱりオサレ! キメキメで向かったのは、ジーンズの聖地・児島(岡山県)だ。駅ホームの自販機や改札機のドアまでジーンズ柄の児島地区は、古くから繊維の街として学生服・作業服などの生産で栄え、1965年には国産ジーンズ第1号が生まれた由緒正しい地。織り方・縫製などの職人技は現在も受け継がれ、海外の超有名ブランドで採用されるなど、ワールドワイドな注目を集めている。400mほど続く「児島ジーンズストリート」には約40店舗のジーンズメーカーが軒を連ね、あちこちにジーンズが吊り下げられている。


タイラーさんは、目をつけていた『ビッグジョン』へ。こちらは1965年に国産初のジーンズを作ったパイオニアメーカーで、店内には1920年頃の主流だった、後ろにバックルのついたタイプも並ぶ。もともとジーンズはサスペンダーで吊るし、後ろバックルでウエスト調整するものだったが、ベルトの普及とともにベルトループが採用され、今のスタイルになったそうだ。続いて大量の生地コーナーを物色しながらスタッフの青木さんに話しかけると、タイラーさんが履いている自作のパンツを「素晴らしい」と褒めてくれた。実はタイラーさん、新進気鋭のファッションデザイナーなんだとか! だから、こんなに洋服に詳しかったのだ。


子どもの頃からオシャレに興味があったタイラーさんは、中学生の頃から自分の服に手を加え、高校を卒業後、デザイナーを目指して裁縫を学び始めた。そして3年後にL.A.でブランドを立ち上げ仲間4人で運営。

タイラーさんは社長業をしながら、自らデザインや服作りも行っている。昨年は、デニム生地を貼り合わせた力作が、世界三大美術館の1つ、ニューヨークの「メトロポリタン美術館」にも展示されたというからたいしたものだ。

そんなタイラーさんが求めるのは、「良い色落ちが楽しめる濃いめの生地」。帰国後は見つけた最高のデニム生地を使って、オリジナルジーンズを作りたいのだそう。


続いてやって来たのは、『グラフゼロ ファクトリー&ショップ』(2004年創業)。店内に入るとすぐに「ネップ」と呼ばれるデニムにひと目惚れしたようで、粉雪のような柄がカッコよく、アメリカで見たことがないと絶賛する。

スタッフさんによれば、ネップとは生地作りの際に綿の繊維が絡まってできた節。あえて残すことで、不規則な模様が独特の生地感とナチュラルな風合いを生み、最高にクールな生地になるそうだ。


「僕たちのブランドは生地のデザインや縫製など、全てを自分たちの手でやっています」と語るのは、ゼロからの物作りにこだわるこちらの店の統括スタッフ・福井さん。洋服を刺し子で手作りするタイラーさんだけに、その大変さは熟知済み。「こちらの店が手作りにこだわる価値がよくわかります」とリスペクトし、意気投合した。

タイラーさんが工場を見せてほしいとお願いすると(工場と店舗が併設)、ちょうどネップを量産しているからと快諾してくれた。工場に入って製法作業を見学しつつ、旧式のシャトル織機で作られたネップ生地に歓喜する。アメリカでは閉鎖された旧式の物だけに、貴重なのだ。


ジーンズの誕生は19世紀の中頃。リーバイ・ストラウス社(米)が商品化した鉱夫向けの作業パンツ(丈夫なデニム生地)が人気になり、原型となった。当時は、経(たて)糸の間に緯(よこ)糸を通す旧式のシャトルで織られたが、1950年以降は糸を水や空気で飛ばして織るスピーディな織機が広まった。

織目が整い、表面が滑らかになるなど品質も向上したが、タイラーさん曰く「旧式のほうが生地が均一にならず、良い色落ちになる」という特性が。織る時間がかかる旧式だが、おかげで生地にムラが出て凹凸感のあるデニム生地になり、穿き込むほどに縦落ちなど独特の色落ちが味わえるのだ。


ここでタイラーさんは、試作用ジーンズ1本分の生地を譲ってほしいとお願いする。しかし生地を買う場合は、1,000m(およそジーンズ300本分)は必要になると福井さん。個人向けの量ではないとわかりタイラーさんがしょんぼりしていると、奥から福井さんが3m(ジーンズ1本分)の生地を持って現れた。社長のご厚意で、たまたま残っていた生地を特別に用意してくれたのだ。7,500円で売ってもらえることになり、タイラーさんは「クリスマスが来たみたいだ!」と感激し、いずれこの生地で作ったジーンズを販売したいと目を輝かせる。

今後の商談のため連絡先も交換し、最高の生地を手に入れられたところで密着は終了。「とても幸運で素晴らしい1日になったよ」とお礼を言ってくれたタイラーさん、児島の生地でステキなジーンズをたくさん作ってね!
 
   

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