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『Re:リベンジ』新理事長の座をめぐり赤楚衛二と錦戸亮がバトル 大友郁弥は悪人ではない?

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木曜劇場『Re:リベンジ-欲望の果てに-』©︎フジテレビ

 「負けるが勝ち」という言葉がある。一時的に相手に勝ちを譲り、無理に争わないことが、結果的に真の勝利につながるという意味だ。木曜劇場『Re:リベンジ-欲望の果てに-』(フジテレビ系)第5話では、その言葉を体現するかのような、天堂記念病院の新理事長の座をめぐる天堂海斗(赤楚衛二)と大友郁弥(錦戸亮)の戦いが描かれた。

参考:『Re:リベンジ』胸を熱くさせてくれる赤楚衛二の芝居 “陰”を感じさせる芳根京子の存在感も

 海斗は、郁弥が天堂記念病院の理事長になるのを阻止するため、理事長選に名乗りを上げる。しかし、理事長選は会長の天堂皇一郎(笹野高史)によって中止される。海斗の父・天堂智信(光石研)の殺害事件がメディアで話題になり、多くの支援者からの融資が取り下げられたためだ。

 皇一郎は、「どんな方法でもいい。金を引っ張って見せろ」と、1週間で融資を取り付けてきた者を新理事長にし、新病棟プロジェクトも一任すると宣言する。これまでも自分の保身を最優先にしてきた、血も涙もない皇一郎らしいやり方だ。支援者を集めて事件に関する説明会が開かれ、海斗は医療機器メーカーの専務に声をかけるが冷たく断られる。一方、郁弥は投資ファンドのCEOに声をかけ、好感触を得ていた。

 また、病院の別の場所でも新たな展開が。焦る海斗の様子を見た郁弥の婚約者・朝比奈陽月(芳根京子)は、佐竹徹(柏原収史)に「ぬいぐるみ、かわいがってくれてる?  妹さん」と声をかけられる。朝比奈美咲(白山乃愛)の「優しい人ばっかりだよね、お姉ちゃんのお友達」という言葉は、純粋ゆえに陽月にとっては苦しく感じられたことだろう。

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 その頃、海斗は外資系銀行の東京支店長・宇佐美義満(丸山智己)と会う約束をする。「どうか話だけでも聞いてください」と頭を下げる海斗を、会見の様子を見ていた宇佐美は評価しており、食事に誘う。思わぬ大チャンスに気合を入れながら、出版社時代の後輩・木下紗耶(見上愛)と共に会食に臨んだ海斗だったが、食事中の宇佐美は融資の話を避け続ける。

 食事後、すっかり紗耶を気に入った宇佐美は、彼女をつれて行きつけのバーへ。融資の件について聞かれた紗耶は、「先輩は誰かを騙したり裏切ったりは絶対しない人です。というか、できない人なんです」と彼女だからこその言葉で、海斗の良さを伝える。しかしそんな紗耶の努力は身を結ぶことなく、宇佐美に酒を飲ませられた彼女は別室につれられてしまう。

 もちろん、紗耶が自分には関係のない融資の件でそこまでするのは、海斗への思いがあるから。それにもかかわらず、海斗はいつもの居酒屋でばったり出くわした陽月と和やかに食事を始めていた。紗耶のピンチにもかかわらず、海斗が楽しそうに陽月とご飯を食べ始めて時にはついヒヤヒヤしてしまったが、なんとか大事に至る前に間に合って心底ほっとした。紗耶の気持ちに気が付かなかった海斗は、キスをされてようやく自分に向ける想いに気がついたようだが、彼女が報われる日はくるのだろうか。

「あたしと付き合ったのは、海斗を傷つけるためだったんだよね?」

 一方、郁弥が心臓血管外科プロジェクトに反対していることに、複雑な感情を抱く陽月も苦しい思いを抱えていた。陽月は郁弥に、本当は美咲を守るために、彼といることを選んだことを正直に伝えた。美咲は心臓に病気を抱え、その症状は悪化している。手術が必要だが、現在の天堂記念病院の設備では難しい。病院内のメンバーでは、どうしても郁弥と海斗に目がいってしまいがちだが、陽月もまた大きな葛藤を抱えた人物である。陽月は自分のずるさを認め、海斗と向き合うことを選んだのだった。

 第5話に至るまで、陽月を演じる芳根京子の陰のある表情が印象的なシーンも多かったが、佐竹を郁弥が追い払った今後は、彼女の笑顔が増えていくことを期待したい(あわよくば、陽月を守る郁弥をまた見たいものだ)。

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