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マクラーレン久々の優勝はメルセデスにとってもポジティブなこと? ラッセルも刺激受ける「物事がうまくいけばどうなるかを示している」

motorsport.com 日本版

マクラーレン久々の優勝はメルセデスにとってもポジティブなこと? ラッセルも刺激受ける「物事がうまくいけばどうなるかを示している」(C)motorsport.com 日本版
 F1第6戦マイアミGPでは、マクラーレンのランド・ノリスが初優勝を飾った。ライバルチームのメルセデスは、これをポジティブなことだと捉えている。

 今回のノリスの優勝は彼にとっては初優勝であると同時に、マクラーレンにとっては2021年のイタリアGP以来の勝利となった。今季のマクラーレンは戦闘力でアストンマーティンやメルセデスを上回っており、フェラーリ、そして時にはレッドブルに対抗する速さを見せている。

 メルセデスのジョージ・ラッセルはこのマイアミGPをきっかけに、チームが不本意なシーズンスタートから挽回するために素早く変化を起こす必要があると指摘した。

「マクラーレンは1年前のマイアミで予選17番手、18番手だった。でも今回優勝した……これは、物事がうまくいけばどうなるかを示している」

「でも今の僕たちはうまくいっていない」

 そう語ったラッセル。メルセデス最後の優勝は2022年のサンパウロGPであり、これはラッセルのF1で唯一の優勝となっている。メルセデスの苦戦は今季も続いており、マイアミGPではスプリントでポイント獲得を逃し、決勝レースでもルイス・ハミルトンが今季ベストの6位、ラッセルが8位という結果に終わった。

 マイアミで問題となったのはタイヤか、それとも他の要素なのかと尋ねられたラッセルは、こう答えた。

「正直それは全く分からない。僕たちは良い日は5番手で、悪い日は8番手くらい。今日(決勝)は悪い日で8位になった」

「僕たちは現時点で4番目に速いチームだということを受け入れなければならないと思う。ラップタイムは嘘をつかない。チャンピオンシップ(の順位)も嘘をつかない。これが僕たちの現在地なんだ」

「さっきも言ったように、僕たちは毎週毎週、5位から8位を争っているんだ」

 マイアミGP終了時点で、メルセデスはコンストラクターズ選手権でマクラーレンに60ポイント差をつけられて4番手となっているが、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフも、マクラーレンの優勝をポジティブに捉えている。

 ウルフは次のように語る。

「彼らは昨年の夏から大きなステップを踏んできたし、メルセデスエンジンを積んで正々堂々と勝利した」

「正しいアップグレードを行なって正しい仕事をすればこのようなステップを踏むことができる、ということが確認できたのは、ひとえにポジティブだと考えている」

 またウルフはメルセデスW15について、シーズン序盤に進歩の兆しを見せたものの、その成長の過程は痛みを伴うものであったと認めた。

「このマシンは高速域ではとても速いし、乗り心地も良くなっているが、それ以外(の速度域)では同じレベルに達していない」とウルフは言う。

「低速域では曲がっていかないし、低速と高速のどちらかだけが優れているようなマシンではダメだ。その両方が必要だし、彼ら(マクラーレン)はそういう意味で正しい方向を指し示してくれる」
「ここまでは苦しんでおり、満足いく状態ではないが、今の状況は励みになる」
 
   

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