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「欧州で、心がちょっと広くなりました」DPワールドツアー3人目の日本人勝者 星野陸也”の “これまで” と “これから” を聞いた

みんなのゴルフダイジェスト

「欧州で、心がちょっと広くなりました」DPワールドツアー3人目の日本人勝者 星野陸也”の “これまで” と “これから” を聞いた(C)みんなのゴルフダイジェスト

今年に入り、DPワールドツアー(欧州ツアー)で3人の日本人勝者が誕生している。そのきっかけとなり、皆を勢いづけたのは、2月のカタールマスターズで優勝を飾った、プロ入り8年目、27歳の星野陸也ではなかったか。5月21日号の「週刊ゴルフダイジェスト」では、星野に、ここまでの、またこれからの“挑戦”について聞いた。

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星野 陸也

欧州でも若い選手が台頭している。「でもベテランの方もたくさんいます。飛距離は僕で平均という感じ。技術的にはティーショットがすごく上手いイメージ。コースの距離が長くて意外と狭い。だからドライバーの精度も高いんです」。

“常に挑戦者たれ”

欧州ツアー参戦2シーズン目の序盤、星野に“その日”は来た。「昨シーズンは3位が1回、そして今シーズンすぐオーストラリアで優勝逃しの2位が2回。LIV(ゴルフ)に行ったけどPGAで活躍していたホアキン・ニーマン、PGA期待の若手ミンウー・リー、この2人と優勝を争えたのも大きな自信になりました。常に上位にいけば優勝できる可能性はあるという思いはより強くなりました」

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その思いの通り、星野は2月のカタールマスターズで欧州ツアー日本勢4人目の優勝を飾った。 欧州1年目は模索の日々だった。

「1年通して海外に行くのが初めて。コースセッティングも全然違いますし、日本なら中断になるような風のなかでも試合が行われる。芝質で打ち方も変えないといけない。そんななか、日本と似た芝のコースなど少しでもチャンスのあるときになるべく成績を出し、難しいコースは翌年の試合で攻略するという思いで戦っていました」。

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今、自分にできることをしっかりやる、という戦略で少しずつ取り組んできた結果が優勝だった。「久常(涼)は見ていて順応性がすごいと思っていました。でも僕の1年目は学ぶ年になりましたね。50ヤードくらい戻される“爆風”が吹いたりして、ドライバーで240ヤードくらいしか飛ばない。最初はびっくりしました。気づいたらいつも予選カットライン上。選手の実力が詰まっているんです。でもだからこそ予選通過すれば上位にいけるチャンスは大きい」。

プロ入りしてすぐ、星野は「僕、夏場は痩せやすいんです。だからまず、しっかり食べられるように頑張っていきたい」と体力面の不安を口にしていたが、あれから7年、すっかりたくましくなった。

「欧州で最初の半年は体力的にも辛かったですよ。賞金王ならロレックスシリーズ以外ほぼ出られのでスケジュールも組みやすいんですけど、(日本の賞金ランク2位の)僕は出られるカテゴリーが低い。特に欧州本土までウェイティングで行くのはなかなかの賭けです(笑)。だから毎回、出場人数、自分が今何番目かなどの情報をもらって、めちゃくちゃ計算していました。出られるか出られないかのなかでの試合に向けた調整と、メンタルの維持は難しかった」。

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