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前田智徳「あの練習量であの結果は凄い」小早川毅彦も納得した、天才が認めるカープの“天才打者”<ダグアウト!!!>

WEBザテレビジョン

4月30日に放送された野球トークバラエティ「ダグアウト!!!」(毎週火曜夜10:00-11:00、BSJapanext<263ch>)のゲストは、広島東洋カープの4番打者小早川毅彦と、同チームが誇る“孤高の天才”前田智徳。カープのレジェンド・小早川と前田を取り巻く“球界相関図”では、前田・小早川も認める“天才打者”の話題で大いに盛り上がった。

■「軍艦マーチ」に乗って千本ノック…ドSコーチの熱血指導

ゲストの現役時代やプライベート、野球界全体について深掘りする同番組の人気コーナー「球界アレコレ話」。今回は、ゲストを取り巻いている“球界相関図”を見ていく。

選ばれた話題は、“怖かった先輩”について。先輩を名指しで「怖かった」と挙げることになるため、前田はすぐさまうなだれたようなリアクションを見せて笑いを誘った。どうやら退団後であっても、変わらず“怖い先輩”に思い当たりがあるようだ。

とはいえ“九州男児”のイメージも色濃い同チームだけに、小早川や前田が所属していた頃であれば“血の気が多い”というイメージが強かった…とMC・上田まりえもこぼす。そんななか、小早川が真っ先に名前を挙げたのは大下剛史だ。緻密な守備が魅力の大下は盗塁王に輝き、カープを初優勝に導いた経歴を持つ名選手。コーチ時代には、“鬼軍曹”と呼ばれていた。

小早川がカープに入ったときにはすでにコーチとして活躍をしていた大下。小早川が大下に怖いイメージを抱いたきっかけは、体重オーバーで怒られたときの印象が強いようだ。水分を沢山とって体重が多くなってしまうことから、夏に太るタイプだった小早川。たびたび、「お前何なまけとんや!」と怒られていたのだとか。

また大下は選手をしごくとき、ノックをするのが好きだったと語る小早川。大下は何時間ノックをしたあとでも、息が上がった選手たちに声出しを求めた。声が小さくなるのは嫌だが、選手がバテるのは好きだった…と小早川は当時を振り返って茶目っ気まじりに語る。

選手たちにとっては辛い時間だったノック練習で、大下が練習のBGMとして選んだのは「軍艦マーチ」。小早川は「ここパチンコ屋なの!?」と思ったという。“鬼軍曹”という異名は「軍艦マーチ」を流しながらノックをさせる、ちょっと時代がかった指導スタイルから来ているのかもしれない。

■天才が選ぶ“天才だと思った打者”

話題は移り、次のテーマは“天才だと思った打者”について。“孤高の天才”と呼ばれた名打者・前田が名前を挙げたのは、西田真二だった。西田は1992年ドラフト1位の外野手で、4番や代打で活躍。現在は社会人野球セガサミーで監督を務めている。この人選には、小早川も納得の表情を見せていた。

西田を“天才”と感じる理由について、前田と小早川は「あの練習量であの結果は凄い」「逆練習量」と口を揃える。西田は成績に比して驚くほど練習量が少なく、センスと「アマチュア時代の蓄え」がどれだけあったのか気になるレベルだったという。「もしくは寝ずに練習しているか…」と前田が可能性を挙げると、被せるようにして「そりゃない、そりゃないよ」と食い気味に小早川。あまりにきっぱりと言い切るやり取りに、スタジオからは笑いが起きる。

前田はまだ語り足りないようで、河田雄祐や音茂鎮がおこなう練習量と西田の練習量を振り返って「どうしてこんな結果出せるのかな」とぽつり。練習態度を間近で見比べるたび、疑問に思っていたと明かした。

イチローのように足を上げる打ち方と、ノーステップでの打ち方を試合で使い分けていた西田。相当な練習量がないとそのような使い分けはできない。しかし大学時代の西田を知っている小早川も、練習量が少ないと語る。

練習している姿を見られることを嫌い、裏でこっそり練習するというタイプでもなかった西田。「絶対何かある」と思った前田は、西田のようすを観察していたこともあったようだが、本当に何もなかったそう。こうなるといつか西田にも出演してもらい、当時のことを聞いてみたいものだ。

■ついぽろっとこぼしてしまうエピソードが“キモ”

“鬼軍曹”と呼ばれていたコーチが「軍艦マーチ」を流しながら熱血指導…。漫画で見るようなプロの泥臭い一面を、臨場感たっぷりに聞けるのも野球トークバラエティのだいご味だ。かつてチームをけん引したスター選手たちが明かす当時の練習風景は、かなり貴重な証言に思える。

球団関係者が外部に語る“効率的な練習方法”といった固い野球論も良いが、血の通った「練習中のおもしろエピソード」はファンにとってドストライクのネタ。今回小早川が語った大下の強烈なドSエピソードは、普通のテレビでは出てこないレア話だろう。MC陣の持つ“身内感”、そしてランダムに選ばれるため事前に用意できないトークテーマなど、番組の持つ強みが活きている。

強烈な個人のクセエピソードはもちろん、当時の球団がどんな雰囲気だったのかを匂わせる思い出話が聞ける同番組。上下関係の厳しい野球界のレジェンドたちだが、こうした場だからこそ話せるとっておきの爆弾にこれからも期待したい。

 
   

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