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丸山礼、役者歴4年で好演続くも「つまずくことの方が多い」 先輩・瀬戸康史は「面白いことないの?と目で訴えてきます」<くる恋>

WEBザテレビジョン

丸山礼が、生見愛瑠主演の火曜ドラマ「くるり~誰が私と恋をした?~」(毎週火曜夜10:00-10:57、TBS系)に出演中。丸山は、記憶を失くしたまことの初めての友達・平野香絵を演じており、視聴者からは「抜群に空気読めるし、心強い」「信用できる存在」などといった多数声が上がっている。このたび、WEBザテレビジョンでは、そんな“友達にしたい”との呼び声高い香絵を演じる丸山にインタビューを実施。自身が演じるキャラクターの魅力や共演者とのエピソードについて語ってくれた他、多方面で活躍しながら、女優としても着実にステップアップを続ける丸山に、大きな影響を受けた出来事について聞いた。

■記憶喪失になったヒロインが “恋の相手”と“本当の自分”を探す

同ドラマは“恋の相手”と“本当の自分”を探す、指輪を巡るラブコメミステリー。記憶を失い“くるり”と世界が一変したヒロイン・まこと(生見)が、不安と同時に自分らしさから解放され、“私歴一年”の赤ちゃんとして、本当の自分らしさを探していく物語だ。

また、恋の四角関係を繰り広げる男性キャストとして瀬戸康史、神尾楓珠、宮世琉弥が出演。年齢もタイプも異なる3人だが、唯一の共通点は、記憶を失ったまことの自分探しの手掛かりとなる指輪がピッタリとはまること。物語が進むにつれて、3人との関係性だけでなく、まこと自身も変化していく。

■ まことに全力で寄り添う香絵、恋愛マスターな一面も?

――ここまで香絵を演じてみての感想を教えてください。

香絵は、記憶喪失になってしまったまことにとって最初の友達なので、それまではただのお向かいさんだったのですが、目の前で人が困っていて、かつ助けを求めてくれたということで、まことの言動一つ一つを気に掛けてみたりと、全力で寄り添っているなと思います。

私も普段から結構おせっかいなところがあるので、そういった部分は香絵と似ているなと感じています。

――香絵はまことのみならず、第4話(4月30日放送)では思い悩む朝日の背中を押すシーンもありました。

そうなんです、朝日くんとの恋愛相談のシーンを通して、自身の恋愛観についても言及する場面があるのですが“恋愛について語れるってことは、もしかして香絵って恋愛マスターなのかな?”って(笑)。まことの向かい側の部屋で、どんな恋愛をしてきて、これまでどれだけ傷ついたり、楽しい思いをしてきたのかなと妄想しながら演じています。

――演じていて難しいなと感じる部分はありますか?

ミステリー要素もある作品なので、ちょっとした表現が考察に繋がりますし、話し合いを重ねながら演じているのを見て“私も意識しなくちゃ”と思っています。監督からも「細かい表情や、言い方の変化をつけてほしい」とよく言われます。


■“くる恋”の撮影現場は「おしゃべりな方ばかり」

――本作に出演にあたって、周囲からの反響はいかがですか。

友達と会うと、第一声で「『くるり』見てるよ」と言ってくれたり、「王様のブランチ」(毎週土曜朝9:30-昼2:00、TBS系)のメンバーの方もドラマの話をしてくださったりしています。「公太郎がカッコいい!」と私に言ってくれるので、それをそのまま本人にお伝えしています(笑)。

ネットでも自分のフルネームや「香絵」で検索して、感想を見ています。「私とともさか(りえ)さんの役がまことにとって癒やしの存在なんだろうな」というコメントを見かけたので、良い役割ができていてよかったなと思います。

――撮影現場の雰囲気はいかがですか。

私はメインキャストの皆さんとのシーンがほとんどなのですが、4人ともコミュニケーション能力が高くて、おしゃべりな方ばかりです。

私が一人で台本のせりふをぶつくさ練習していたら、事務所の先輩の瀬戸さんが「礼ちゃん、付き合うよ」って一緒にやってくださって、それに続々と皆さんも入ってきてくれて…和気あいあいとした現場です。

でも皆さんプロなので、1秒前までおしゃべりしていたのに、スタッフさんの「よーい」が聞こえたら、プロの顔に切り替わっていて、俳優さんモードになるんですよ。私としては“さっきまでしゃべっていたからテンション迷子!”みたいになってしまうのに、切り替えがすごくて…皆さんについていかないといけないなと思っています。

――神尾さんがインタビュー時に「丸山さんが即興でミニコントみたいなことを始める」とおっしゃっていました。うわさによると、瀬戸さんも乗っかったりしてくださるそうですね。

瀬戸さんは、「礼ちゃん何か面白いことないの?」と、目で訴えてくることが多いんですよ(笑)。公太郎さんって、ドラマの中では神妙な面持ちなことも多いので、その表情のまま「礼ちゃん…」って妖艶に話しかけてくださるんです。瀬戸さんがいつも欲しがっているので、答えているみたいな部分はあるかもしれません。時々、神尾さんに振ってみることもあるのですが、いつも困っている印象です(笑)。

宮世さんとは先日初めてご一緒したのですが、私とめるるは割とテンションが高いので、私たちのハイテンション具合にまだ困惑していましたね。

――“自分が参加するからには楽しい現場にしたい”という思いもあるのでしょうか?

立ち位置としてコミカルなものを求められているのかなと思いますし、カメラマンさんからも「丸山さん、時間空いたので何か面白い話を…」と振ってくださることもあるので、そういう時は何とか絞り出して話すようにしています。でも、ウケなかった時は「あちゃ~」って、めるると笑い合っています(笑)。

――本作には公太郎、朝日、律と、タイプの違う男性3人が登場しますが、丸山さんご自身は誰派ですか?

一番積極的にアプローチしてくれている印象があるので、律派です。元カレは元カレとしての思い出になっちゃうかなと思います。でも、手がかりはたくさん持っていそうなので、まことの立ち位置からすると、信頼度も高いですし、いっぱい関わることになるんじゃないかなと。でも、きっと何かしらあって別れているので、公太郎はあくまで元カレ。

朝日くんはちょっと引っ込み思案なところがあるので、香絵と丸山礼としては「もっといけよー!」って思いながら見ているんですけど、律はまことの勤め先にも来ちゃうほどの積極性があるので、私個人としてはかき乱してくれる人がいいなと思います。


■アドリブは「全部拾う覚悟で向き合わないといけない」

――「#家族募集します」(2021年、TBS系)で連ドラ初レギュラーを果たして以降、女優としても活躍されている印象ですが、映像作品で一つの役を演じることには慣れてきましたか?

前に比べたら、慣れてきたかなと思います。ですが、つまずくことの方が多いので、そういう時は考えを整理してみたり…あとは、レッスンに行ってみたりしています。ずっと演技のお仕事をしてきたわけではないので、先生についてもらって、自分の中で調整をしますね。

――2020年に初めてドラマ出演をしてから約4年、お芝居をする上で大きな影響を受けた出来事があれば教えてください。

連続ドラマに出演させていただいたり、主演をさせていただく中で、女優というお仕事は、こんなにも精神をすり減らしながらやるものなんだと感じたり、主演の方の大変さを初めて目の当たりにして驚きましたし、改めてリスペクトだなと思いました。

特に(主演を務めた)「ワタシってサバサバしてるから」(2023年、NHK総合ほか)の時はすごくアドリブが多かったので、周りのベテランの俳優さんたちとアドリブでお芝居をできたということは、自分にとって修行になったなと思っています。

正直、予想もしていなかった角度からアドリブが飛んでくると、“私はもらっているだけで終わっちゃう”ということはたくさんありました。全部拾う覚悟で向き合わないといけないと学んだので、“アドリブは球拾い”という感じですね(笑)!

――ドラマのタイトルにちなんで“くるり”にまつわるエピソードはありますか?

先日、飛行機に乗っていたら、「そこ僕の席です」と声を掛けられたのが、ライスの関町(知弘)さんだったんですよ! それで「私もここですよ、運命だー!」とか言っていたら、私の座席が全然違うところで(笑)。運命だとか言って浮かれていたのも恥ずかしかったですし、飛行機の座席はしっかり確認しなきゃなと思った、席順“くるり”エピソードでした!

関町さんに「しょうもない、こんなの言えないよ、どこにも!」って言われちゃったのですが、私はガンガンこのエピソードを話していきたいと思います(笑)。

――最後に第5話の見どころと、読者へのメッセージをお願いします。

第1話から、香絵も「親族は誰かいないの?」と言いながら連絡帳の中を探していたと思うのですが、ついにまことがお母さんに会いにいく回です。お母さんに会うことで、まことが小さい頃にどんな気持ちで生きていたのか、そしてどんな幼少期だったのかが明かされます。今後はまことの記憶が戻る瞬間もあるので、1シーンも見逃さないでほしいなと思います。

香絵としては、とても朝日くんが心配で。よく朝日がカフェに来て、香絵に恋愛相談をするシーンがあるのですが、丸山個人としては、恋愛相談をしているうちに好きになっちゃうパターンも多いと思うので、朝日くんが香絵を好きになるんじゃないか説を…いや、うそです、台本を見ている感じ全然そんなことないです(笑)。

これから、まことを取り巻く人物たちが登場してきますし、公太郎、朝日、律との恋模様も描かれますので、考察を楽しみながら見ていただけたらと思います。火曜ドラマなのに恋愛の渦中にいない香絵は一体どうなるのか、ぜひそこにもご注目ください(笑)。


 
   

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