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「限界」告白のヒカキンについて精神科医YouTuberが解説 診断名をつけるなら「急性ストレス反応」

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精神科医でYouTuberの「益田裕介」(登録者数58万人)が動画を公開し、「ヒカキン」(同1510万人)の「限界です。」動画について、精神科医目線で解説しました。

BBBBの撮影で「限界」を訴えたヒカキン

今月2日に、テレビアニメ『マッシュル-MASHLE-』の第2期「神覚者候補選抜試験編」オープニングムービーの再現動画を公開したヒカキン。「Creepy Nuts」(同131万人)の曲『Bling-Bang-Bang-Born(BBBB)』に合わせて主人公に扮するヒカキンがダンスする他、本家の映像に登場する全キャラクターをヒカキンが演じ、ほんの一瞬しか映らないようなシーンまでを監督のOKが出るまで何度も撮影し、徹底して本家を再現しました。

BBBBの制作費は5000万円で、撮影は4日間で約70時間かけたとのこと。相当力を入れて撮影に挑んでいたようで、朝8時から翌日の午前2時まで撮影をするというハードスケジュールを、4日間連続でこなしたといいます。

ヒカキンは1日に公開された動画で、あまりのハードさから「冗談抜きで命がけだった」と、パニック状態になっていたことを告白。ホットアイマスクをつけて寝ようとしたところ、アイマスクをつけようとする瞬間の映像が頭の中で「無限ループ」し始めたり、無表情で涙を流しながら「終わりだ、終わりだ」と何度もつぶやいたりと、「限界」を超えてしまったとを明かしました。このヒカキンの告白に、視聴者からは「鬱状態の初期症状です」「休んでください」など、相次いで心配の声が寄せられています。

この件を受け、心療内科・精神科「早稲田メンタルクリニック」で院長を務める益田医師は、「メンタルヘルスに関心がない人にも知ってもらいたい」として、ヒカキンの動画をもとに専門家の見地から解説をおこないました。

ヒカキンに診断名を付けるとすると「急性ストレス反応」

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まずはじめに、益田医師は「うつは誰でもなる」と発言。「心は脳なので」「酷使すれば病気になる」といい、本人の体質や遺伝にかかわらず、心身の疲労が溜まり閾値を超えると誰でもうつを発症してしまうと語ります。

長時間にわたる過酷な動画撮影の上、カフェインを摂取して疲労を紛らわせ、少ない睡眠時間でスケジュールをこなしていたヒカキン。益田医師によると「カフェインや仕事のプレッシャーは、疲労感を麻痺させる」のだそうで、「疲れていても疲れていないって感じになっちゃう」「だから無理ができる」と話します。

また「ストレス」について、益田医師は「『嫌なこと』とか『困りごと』だけがストレスではない」と解説。ヒカキンは今年1月に結婚を発表したばかりであることを指摘し、結婚や昇進などと幸せなことであっても環境の「変化」はストレスとなるとして、「変化は全て心身の疲労につながる」と語ります。

睡眠をとることで、症状は改善したと報告したヒカキン。益田医師は、診断基準は満たさないとしながらも、診断名をつけるとすると「急性ストレス反応」に近いと解説。治療については、心身の疲労については「休息を取る」こと、麻痺やフラッシュバックといった症状には、投薬やカウセリング、場合によっては福祉導入の3本柱で対応するとのことです。

ヒカキンは今月4日に実施した「1500万人突破生配信」の中で当時の状況を振り返り、現在は「全然大丈夫」「1日で治ってるんで」と笑顔で話しています。

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