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補選制した立憲・亀井氏に早くも試練……ウクライナ戦争は「代理戦争」、持論発掘→駐日大使が「苦言」

J-CASTニュース

2024年4月28日に投開票された衆院島根1区の補欠選挙で当選した、立憲民主党の亀井亜紀子衆院議員の過去のX投稿(ツイート)が波紋を広げている。

「巻き込まれないポイントは、台湾有事で集団的自衛権を行使しないこと!」

亀井氏は28日の衆院補選で自民党候補との一騎打ちを制し、3年ぶりの国政復帰を果たした。5月1日には島根県庁を自ら訪れ当選証書を受け取った。

報道陣に対し、「島根県からやっぱり選んでいただいて、東京にね、永田町に色んなことを物言いに行くんだぞ」と決意を新たにしていた。

Xのプロフィール欄でも「衆院1期・参院1期の即戦力で島根から国を変える!」と使命感に燃えている亀井氏だが、SNSでは過去の投稿が波紋を広げている。

波紋を広げているのは、亀井氏が22年8月2日に投稿したポストだ。22年2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻について、「ウクライナ戦争はロシア対NATOの代理戦争」などと持論を述べたものだった。次のような内容だ。

「地理的に離れた米国がウクライナ軍を増強し、欧州に戦争を持ち込んだという恨み節も現地で出ている。ペロシ米下院議長の台湾訪問で米中間の緊張が高まれば、今度は日本が同じ状況になる。巻き込まれないポイントは、台湾有事で集団的自衛権を行使しないこと!」

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投稿は約2年前のものだが、当選したことで投稿が拡散されると「何を寝とぼけたことを」「主権国家に対する侵略戦争に対して、どの様な法的視点でこの発言をされているのか」などとする批判が相次いだ。

「彼女の意見が間違っていて、自分の党の公式見解とさえ矛盾しているのは残念だ」

セルギー・コルスンスキー駐日ウクライナ大使も5月2日、これに反応。亀井氏の投稿を引用し「選挙で選ばれた公職者として、亀井さんには意見を述べる権利がある」と一定の理解を示した上で、「彼女の意見が間違っていて、自分の党の公式見解とさえ矛盾しているのは残念だ」とした。

「私は彼女にウクライナに行って、オデサやハリコフの人々と話すことを強く勧める。そこには日本語を話す人がたくさんいる。ウクライナの戦争について発言する前に、全体像を見るべきだ」と批判している。

コルスンスキー氏は、務台俊介衆院議員(自民)の「ロシアの代弁者のようですね」とする返信をはじめ、「この議員の主張は完全に間違っています」「亀井議員のポストは自分たちの意思で、主権を守るために戦っているウクライナの人々に失礼極まりないもの」など、ウクライナ戦争に関する投稿をリポスト(拡散)し、亀井氏への反感をあらわにしている。

なお、亀井氏がXでウクライナ戦争に関する投稿を行ったのは、23年8月15日の「今日は終戦記念日。先の大戦で亡くなられた全ての方々のご冥福をお祈りいたします。ウクライナ戦争の長期化は一度始まった戦争を終わらせることの難しさを示しています。日本が戦争に巻き込まれることのないよう心して政治に取り組んでまいります」とするものが最後とみられる。

 
   

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