煮込み料理など、こんにゃくを使った料理を作った時、なぜか全体的に変色しているような仕上がりになったことはありませんか。
見た目の悪い色合いに「食べてもいいのかな」と不安になるかもしれません。変色には意外な理由がありました。
変色の原因は成分への反応だった
パルシステムが公式サイトで公開している情報によると、こんにゃくを入れた料理が変色してしまいがちなことには、化学的な理由があるのだそう。
パルシステム ーより引用こんにゃくは、野菜や金属に含まれる成分に反応して変色することがあります。
こんにゃくはアルカリ性の食品です。アルカリ性の性質として、クロロゲン酸と反応すると緑色・紺色・ピンク色・黄色などに変色することがあります。
つまり、こんにゃくと一緒に調理する食材がクロロゲン酸を含んでいれば変色する可能性があるということですね。
ナスやじゃがいも、包丁にも
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クロロゲン酸はナスやブロッコリー、じゃがいもやキャベツ、トマトなど、身近な野菜に含まれているので、こういった『なぜか色が変わっている』というシーンも多かったかもしれません。
また、包丁などの表面層にあるアルマイトと反応しても変色が起きます。調理中に色が変わっていくこんにゃくを見て首を傾げていた人も、これで謎が解けたのではないでしょうか。
なお、変色したこんにゃく料理を食べても身体への悪影響はないとのことです。見た目は悪くなりますが、最後までおいしくいただきましょう。
対策するなら事前の『あく抜き』が効果的
変色を防ぎたければ、調理中にちょっとした手間をかけるのもおすすめです。
パルシステム ーより引用調理前にこんにゃくと野菜を別々にあく抜きをしたり、お酢を少量加えると、変色を抑えることができます。
豊富な繊維質やどんな食材とも相性がよいこんにゃく。食卓に上る機会も多いのではないでしょうか。変色が気になっても、これからはパルシステムの回答を思い出して安心して食べられますね。変色防止のひと手間も、ぜひ試してみてください。
[文・構成/grape編集部]
出典 パルシステム