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「巨人・松井秀喜監督」が消える“築地新スタジアム”は「人工芝」の時代錯誤

アサ芸Biz

 5月1日、旧築地市場跡地(東京都中央区)再開発の事業予定者(11社)のうち、三井不動産トヨタ不動産読売新聞グループ本社の3社が都内で記者会見を行い、その事業計画内容を発表した。

 会見ではプロ野球巨人のオーナーでもある山口寿一読売新聞グループ本社社長の発言に注目が集まったが、約5万人収容可能なスタジアムについて「魅力あるスタジアムとして我々としては使ってみたい気持ちはある」としたものの、「巨人軍の移転を前提にした計画ではございません」と強調。東京ドームからの本拠地移転については明言を避けていた。

 また驚きだったのは、発表された事業計画ではスタジアムが屋内全天候型で開閉式ではなく「人工芝」という点だ。

「1988年に開場した東京ドームは人工芝がセンセーショナルでしたが、今は故障の要因になるため選手からは毛嫌いされていますからね」(スポーツ紙記者)

 2009年に開場した「マツダスタジアム」(広島)、23年開場の「エスコンフィールド北海道」(日本ハム)は、いずれも天然芝球場。米国のメジャーリーグでも以前はほとんどが人工芝だったが、今は天然芝のスタジアムが主流だ。そして巨人が長年、監督オファーをかける松井秀喜氏は、人工芝スタジアム否定論者の一人。現役時代にも「俺みたいに体重が100キロ近くある選手が人口芝の球場でスライディングキャッチをしたら必ず怪我をするからね」と話していた。

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 築地スタジアムは2032年度に竣工予定。そして34年には巨人軍創設100周年を迎える。竣工時に57歳になっている松井氏が新球場に監督として立つ姿は誰もが描きたくなる青写真だが、人工芝である限り可能性は低いと言えるだろう。

小田龍司

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