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玉森裕太、宮田俊哉、千賀健永……Kis-My-Ft2、個人SNSの使い方 それぞれの視点から楽しませる工夫

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Kis-My-Ft2

 4月23日に、Kis-My-Ft2 藤ヶ谷太輔のInstagram公式アカウントが開設された。開設から1週間でフォロワーは20万人を超え、藤ヶ谷の個人SNSに対するファンの期待の大きさが窺える。Kis-My-Ft2は、STARTO ENTERTAINMENTに所属するアイドルの中でも、いち早く個人SNSに取り組んできたグループの1つだ。Kis-My-Ft2のグループ公式SNSとは別に、Instagramには藤ヶ谷太輔の他に玉森裕太、宮田俊哉、千賀健永、Xには宮田と二階堂高嗣、そしてYouTubeには二階堂の個人アカウントが開設され、それぞれ積極的に投稿されている。

(関連:【画像あり】フォロワー100万人超の玉森裕太インスタ投稿

 Kis-My-Ft2の個人SNSの中で、最も早く開設されたのが、玉森のInstagramだ。2023年1月に開設が発表された当初は、同じ事務所の中でも個人のSNSアカウントを持つことはまだ珍しかった。今では玉森のInstagramは、100万人を超えるフォロワーを持つアカウントとなっている。彼のInstagramの特徴は、投稿される画像のファッションセンスの高さだ。さまざまなブランドの衣装に身を包むスタイリッシュな姿と、自然でピュアな表情のギャップは、玉森特有の魅力に溢れている。Instagramはその魅力を伝えるツールとして力を発揮している。また、「#たまコーデ」というハッシュタグでも玉森の着こなしが楽しめるように、その高いビジュアル力が存分に楽しめる個人アカウントとなっている。

 2023年10月に、自らの個展『KENTO SENGA EXHIBITION「FiNGAiSM」』のアカウントを継続する形で開設されたのが、千賀のInstagramだ。このアカウントでは、千賀がアート制作に取り組む様子が多く公開されており、アイドルとしての千賀とは一味違った表情が見られる。千賀が投稿する非常にユニークなストーリーや、頻繁に開催されるインスタライブなど、ファンにとっては目が離せない内容になっている。彼は美容やファッションに対する意識も高く、Instagramでも関連した投稿が見られるため、今後はアート以外の方面でも面白い展開が見られるかもしれない。さらに4月29日には、千賀のアート活動の海外展開として、中国のSNSであるRED(小红书)とWeibo(微博)の個人アカウントも公開された。千賀の個人SNSに、ますますの注目が集まるだろう。

 Instagramとは別に、独特のワードセンスで注目を集めているのが、宮田俊哉のX公式アカウントだ。宮田は、Instagramの個人アカウントも所有しているが、Xの個人アカウントのほうが圧倒的に投稿数が多い。Xのフォロワー数も30万人を超えており、宮田といえばXでの発信に積極的な印象だ。宮田のXの特徴は、その親近感溢れる投稿内容。Instagramと異なり、Xでは文字だけの投稿も必然的に増えるが、彼のXのポストは、その文章からも人柄の良さ、親しみやすさが伝わってくる。また、アニメやゲームのオタクとしても広く知られている宮田だが、Xでも公私問わずそのオタクっぷりが発揮されており、アイドルとしてのファン以外にも、多くの人にXを通じて彼の存在をより身近に感じられる内容となっている。

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 一方、YouTubeで独自の活動を始めたのが、今年元日に開設された二階堂の個人チャンネル『ニカちゃんネル』だ。このチャンネルでは、二階堂が好きなことを存分に楽しむチャンネルとして、彼の好きなキャンプを中心にコンテンツを提供している。実際のキャンプ動画では、二階堂のキャンプ仲間で10年来の友人でもある、吉本興業所属の芸人・クローバーのしなを相方として、飾らない表情でキャンプを楽しむ姿が見られる。キャンプ好きのYouTubeチャンネルは今や数多くあるが、その中でもアイドルが自ら企画し、本格的なキャンプを楽しむチャンネルは珍しいだろう。この先も二階堂がキャンプをライフワークとして楽しむ限り、YouTubeチャンネルでの今後の展開も大いに期待できる。

 Kis-My-Ft2は、以前よりファンを楽しませるのが非常に上手なグループだ。コンサートの演出からバラエティでの活躍まで、あらゆる活動の中でエンターテイメント性を常に見せる姿勢が、Kis-My-Ft2にはある。そのサービス精神のようなものが、個人SNSにおいてもそれぞれのメンバーの個性を伴って発揮されている。その点が、個人SNSにもかかわらず、逆にKis-My-Ft2らしさを感じさせることにも繋がっており、非常に面白い。

 またKis-My-Ft2の個人SNSでは、それぞれのメンバー視点から見たコンサートやグループ活動の裏側なども多く投稿されている。メンバー個人が単純に好きなことだけを投稿するのではなく、グループ活動をそれぞれの視点でも楽しませてくれており、個人SNSを通じてグループ活動への還元もしっかり行っている。その意味でも、Kis-My-Ft2のメンバーは、個人SNSの使い方が非常に上手いように感じる。

 Kis-My-Ft2の個人SNSは活発に運営されており、グループSNSと並行して、彼らの魅力を伝える新たなツールとして期待できる。横尾渉はまだ個人SNSを持っていないが、今後もし個人SNSを持つことがあれば、彼の多芸多才ぶりがそこで発揮されることは間違いない。それぞれが非常に強い個性を持つKis-My-Ft2のメンバーだからこそ、個人SNSは彼らの武器として機能していると言える。

(文=恒松エント)

 
   

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