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『呪術廻戦』宿儺の術式にまつわる謎が判明! なぜ今 “西洋の怪物”だった可能性が浮上した?

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©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会 © 2021「劇場版 呪術廻戦 0」製作委員会 ©芥見下々/集英社 ©Bandai Namco Entertainment Inc.

※本稿は『呪術廻戦』最新話までの内容を含みます。ネタバレにご注意ください。

 
 『呪術廻戦』は現在、クライマックスと思われる展開を迎えており、両面宿儺をめぐるさまざまな情報が出揃いつつある。4月30日発売の『週刊少年ジャンプ』22・23合併号(集英社)に掲載された最新話には、その謎めいた術式の秘密に迫るような描写が盛り込まれていた。

  はたして宿儺とは何者なのか……。これまでに明かされた情報を踏まえて、“史上最強の術師”の正体について考察を行っていきたい。

  まずおさらいしておくと、宿儺の術式は“対象を切断する”というもので、通常の斬撃である「解」(かい)と呪力差や強度に応じて一太刀で相手を処理する「捌」(はち)の2種類を使いこなしている。その一方で「渋谷事変」では、「開」(フーガ)と言いながら炎の矢を飛ばす技も繰り出していた。

  『呪術廻戦』の世界では基本的に術式は1人1つしか扱えないため、この「開」(フーガ)は大きな謎を秘めた技だったが、最新話にあたる第258話「人外魔境新宿決戦(30)」でふたたびお披露目の機会がやってくることに。領域展開「伏魔御廚子」を耐えきった虎杖悠仁たちに向けて、炎を溜めているところが描かれたのだ。さらにここでは完全詠唱という形なのか、「開」(フーガ)の前に「竈」(カミノ)という言葉も追加されていた。

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  気になる点としては、宿儺が新宿での戦いで今まで一切「竈」を使わずにいたこと。たんに本気を出しておらず、“出し惜しみ”していただけ……という可能性もあるが、もう1つの可能性として「発動するために何らかの条件がある」とも考えられるだろう。

  「渋谷事変」の時を振り返ってみると、宿儺は「竈」を特級呪霊・漏瑚と魔虚羅に対して使っていたが、いずれも“奥の手”的な使用法。斬撃をメインとした戦いを繰り広げた後に、「竈」でトドメを刺す形となっていた。翻って新宿の戦いでも、各登場人物に斬撃を浴びせた上で「開」の発動に至っているので、この順序には何らかの意味がありそうだ。

  また「御廚子」で対象を切断し、「竈」の炎で焼き尽くす……という組み合わせは、“調理”の手順にも似ている。そもそも宿儺といえば、何かと料理にまつわる設定があることで有名。作中では「味見」や「三枚におろす」、「俎板の上の魚」といったセリフをよく口にしており、『呪術廻戦 公式ファンブック』では「食べること」が趣味だと記載されていた。

  そしてその術式についても、「解」と「捌」の説明図として包丁が出てきたり、領域展開の際の煽り文で「万死の厨房」と綴られていたりと、意味深な表現が数多くある。新宿決戦において、こうした設定の秘密がついに解き明かされるのかもしれない。

宿儺は西洋由来の神話的存在だった?

  その一方で新情報として気になるのは、「竈」(カミノ)という名称だろう。「竈」は一般的な読み方であれば「かまど」だが、「カミノ」はイタリア語で暖炉などを意味する言葉。同じくイタリア語では、「フーガ」は逃げることを指す言葉で、いずれもラテン語に由来をもっている。穿った見方かもしれないが、もしかすると宿儺は西洋的な文脈を背負ったキャラクターなのだろうか。

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