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【MotoGP】ヤマハは旋回性に難アリ。クアルタラロ、スペインGP決勝では腕上がり問題に悩まされる「中盤からペースを落とした」

motorsport.com 日本版

【MotoGP】ヤマハは旋回性に難アリ。クアルタラロ、スペインGP決勝では腕上がり問題に悩まされる「中盤からペースを落とした」(C)motorsport.com 日本版
 ヘレス・サーキットで開催されたMotoGPスペインGPでヤマハのファビオ・クアルタラロは、マシン旋回性の悪さから腕上がり(コンパートメント症候群)の問題に悩まされたという。

 2024年シーズンもヤマハ勢にとって厳しい幕開けとなったが、先日2年の契約延長を発表したクアルタラロはスペインGPスプリントレースで上位陣に転倒が相次ぐ中、3番手でチェッカー。しかしタイヤ内圧違反で8秒のタイム加算ペナルティを受け5位に降着となった。決勝ではキャリアワーストの23番グリッドから15位フィニッシュで1ポイントを獲得した。

 ただレース中は、ヤマハの2024年型YZR-M1の弱点である旋回性がクアルタラロを悩ませたようだ。

「最初からスタートは良かったんだけど、(スプリントでは)前方で起きた全てに関して少し運が良かった」とクアルタラロは言う。

「(決勝でも)スタートは良かったけど、ポジションを上げていくことができなかった」

「1周目からリヤのグリップに苦戦して、コーナリングでもかなり苦労した。ブレーキングでもマシンを無理に曲げてしまったから、腕上がりの問題もあった」

「だからレース中盤から終盤にかけてペースを落とさなければならなかった」

「本当に攻めたり、バイクにしがみついて走っていたりする時の感覚はあまり良くない。腕の調子も良くなかったから、最後の10周は流して走っていた」

 クアルタラロは2021年スペインGPでも腕上がりの問題に悩まされ、KTMのジャック・ミラーに敗れてポジションを落としていた。その後クアルタラロは手術を受けることとなったが、今回はマシンが原因であり、症状が軽いものの、今季は他のレースでも同じようなことが起きていると明かした。

「驚きじゃないよ。今年は何度も起こっているけど、本当に限界という訳でもなかった」とクアルタラロは言う。

「でもマシンのフィーリングが良い時はならないし、フィーリングの悪い時に起こるんだ」

「いくつかのレースで起きたけど、それほどでもないし、そんなに早くから起きていた訳でもない」

「ただ、これも僕らの挑戦の一部だ。決勝日も、朝からマシンを少しテストして、もっと良くなるだろうと思っていた。でも少し悪い方向に進んでしまった。そういうことだ」

 またクアルタラロは、舞台となったヘレスはヤマハが抱える旋回性とリヤグリップ不足という弱点が露呈しやすいサーキットだと説明した。

 腕上がりに関して何かできることはあるのかと尋ねられたクアルタラロは次のように答えた。

「それが(マシンを改善)できるか次第だ」

「フィーリングが良い時は全てが完璧だ。マシンに無理をさせているようなライディングをしているという点で、このコースは僕らにとって最悪のサーキットのひとつになると思う。旋回性が(ヤマハの)弱点だし、このサーキットでは加えてグリップも必要になる」

「ル・マン(フランスGP)はよりブレーキングが重要なサーキットだから、感覚は良くなるはずだ」
 
   

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