今季、ホンダ陣営からドゥカティ陣営のグレシーニへ移籍した6度のMotoGP王者マルク・マルケスは、2025年のファクトリーチーム復帰に向けて「選択肢はひとつではない」と語った。
マルケスは今年、ホンダからドゥカティへの乗り換えとなったものの、開幕3戦のスプリントで2回のトップ3フィニッシュ。直近のスペインGPの予選でポールポジションを獲得し、決勝ではドゥカティワークスのフランチェスコ・バニャイヤに敗れたものの2位表彰台を掴んだ。
マルケスは現在、グレシーニと1年契約を結んでおり、プラマック放出が事実上決まっているホルヘ・マルティン、ドゥカティワークスとの契約延長を目指すエネア・バスティアニーニと共に、2025年のドゥカティ陣営のワークスライダー候補として挙げられている。
ドゥカティは母国戦イタリアGPまでにファクトリーチームのラインアップを確定する予定だが、マルケスはワークスチームという選択肢がドゥカティだけにとどまらないことを示唆した。
「重要なのは結果がついてくることで、今のところスピードはあるけど結果は出ていない」
マルケスはスペインGPの翌日にヘレスで実施されたテストでそう語った。
「ル・マン(フランスGP)で見てみよう。いつも言っていることだけど、コース上で速く走れば走るほど、選択肢は増える」
「“計画”が上手くいっていることが重要で、結果が出ればファクトリーから連絡が来るし、既に話もしている」
そしてマルケスは次のように続けた。
「メンタル的にも、自分が何を望んでいるかハッキリしているんだ」
またドゥカティのワークスシートを得られるかどうかは自分次第なのかと尋ねられたマルケスは次のように答えた。
「全体的に、全てが絡んでいる。しかし重要なことは、僕には明確なモノがあって、選択肢がひとつしかないということじゃないんだ」
ドゥカティは2024年シーズン開幕前に2度のMotoGP王者であるバニャイヤと2026年末までの2年契約を新たに結んだ。
またドゥカティは、Moto2で活躍するフェルミン・アルデゲルと2年契約を結び、現時点で所属チームは決まっていないものの、来年からMotoGPへ昇格することが決まっている。
ドゥカティの外に目線を移すと、KTMは既にブラッド・ビンダーと2026年末まで契約を延長。ホンダはルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ)、ヨハン・ザルコ(LCR)と2025年末まで契約を結んでいる。
【MotoGP】マルケス、来季MotoGPワークスチーム昇格の選択肢はドゥカティだけじゃない?「結果が出れば連絡が来るし既に会話もある」
2024年5月2日