昨季はリーグ優勝・日本一を成し遂げた阪神タイガース。今季はスタートこそつまずいたが、徐々に調子を取り戻し、連覇も視界に入りつつある。一方、思うように結果を残せておらず、二軍が主戦場となっている選手も少なくない。ここでは、他球団であれば主力となり得る選手を紹介したい。
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西純矢
・投打:右投右打
・身長/体重:184cm/94kg
・生年月日:2001年9月13日
・経歴:創志学園高
・ドラフト:2019年ドラフト1位
潜在能力の高さは誰もが認める西純矢も、思うような結果が残せていない選手である。
創志学園高で2年春からエースとなり、同年夏の甲子園1回戦・創成館高との試合では、9回16奪三振完封を披露。
「高校四天王」の一角として注目を浴び、U-18ワールドカップでも投打に活躍した結果、ドラフト1位で阪神タイガースが指名。高卒でのプロ入りを果たした。
高卒2年目にプロ初勝利を挙げると、高卒3年目には14試合登板で6勝3敗、防御率2.68をマーク。同年5月18日の試合ではプロ初完投・初本塁打も記録した。
ところが、昨季は不安定な投球が見られるようになり、一時はリリーフに配置転換。秋季キャンプでは岡田彰布監督から「1年前に比べたら全然あかん」と苦言を呈された。
今季は二軍で長いイニングを投げているが、被安打も多く、万全とは言えない状態が続いている。長期的な活躍が期待される選手だけに、なんとか一軍戦力に加わりたいところだ。
井上広大
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・投打:右投右打
・身長/体重:189cm/100kg
・生年月日:2001年8月12日
・経歴:履正社高
・ドラフト:2019年ドラフト2位
高校時代のインパクトから考えると、寂しい成績に終わっている井上広大。今後、阪神タイガースでの覚醒は見られるのだろうか。
履正社高で4番を任され、3年夏の甲子園では大活躍。決勝戦・星稜高との試合では奥川恭伸(現:東京ヤクルトスワローズ)から一発を打ってみせた。
同大会で計3本塁打を放って甲子園優勝に貢献し、阪神がドラフト2位指名。プロの世界に足を踏み入れた。
高卒1年目は二軍で69試合に出場し、打率は.226ながらも9本塁打を記録。同年10月には一軍出場を果たし、プロ初安打・初打点をマークした。
高卒2年目も二軍で68試合に出場し、打率.267、9本塁打、50打点を挙げてウエスタン・リーグの打点王を獲得。だが、一軍では結果を残せておらず、プロ初本塁打はまだ実現できていない。
高卒5年目となる今季、まずは一軍でホームランを打ちたいところだ。とはいえ、得点力不足のチームであれば、一軍でより多くの出場機会を得ていたとも考えられる。
遠藤成
・投打:右投左打
・身長/体重:178cm/85kg
・生年月日:2001年9月19日
・経歴:東海大相模高
・ドラフト:2019年ドラフト4位
内野のポジションが埋まっているだけに、一軍出場が難しい立場にいるのが遠藤成だ。
東海大相模高では1年春からベンチ入りし、投打で高い野球センスを発揮していた遠藤。高校通算45本塁打を放ったパンチ力もあり、ドラフト4位で阪神タイガースに入団した。
プロでは二軍で積極的に起用され、2021年のファーム日本選手権では、9回に同点打を放ち、MVPを受賞。着実なレベルアップを果たしていた。
昨季は二軍で112試合に出場し、打率.270、2本塁打、37打点と一定の成績を記録。一軍デビューの可能性も期待されたが、正二塁手・中野拓夢の存在もあって叶わず。
今季も中野は不動のレギュラーとなっており、積極的な起用は難しいところ。もし他球団にいれば、少なからず一軍デビューは果たせていたのかもしれない。