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深い絆を育んできた妹分の猫に先立たれた老猫、今もその姿を探し回る

カラパイア


 その子猫は、テキサスという先住猫が5歳の時に家族に加わった。以来テキサスは、妹分となったティンバーと10年間、深い絆を育んできた。

 カナダの自然豊かな環境の中、テキサスはティンバーに猫としての生き方を教えるだけでなく、お互いの時間を共有し、一緒にいるのが当たり前のようになっていた。

 ところが悲劇がやってくる。ティンバーが肝臓を患い10歳で肝不全となり先に虹の橋のたもとに向かっていったのだ。

 テキサスは闘病中のティンバーにずっと寄り添い、最後の瞬間も看取った。

 それでもテキサスは、ティンバーがまだどこかにいるのではないかと探し回っている。そんな日々が続いていた。


妹分としてやってきた子猫

 カナダ・オンタリオ州に住むレイ・アン・スキレンさんは、先住猫であるテキサス・レンジャー(オス)が5歳の時、当時まだ子猫だったメインクーンのミックス、ティンバー(メス)を迎え入れた。

 最初は小さかったティンバーだが、メインクーンの血が入っているためかグングン大きくなり、いつのまにか、テキサスを抜くほどに成長した。

 テキサスは、ティンバーのことを最初から大歓迎で迎え入れた。

 ティンバーのお兄さんとして、ティンバーの良き相棒として、この家で暮らす猫としての生き方を彼女にすべて教えつつ、共に過ごす日々を楽しんだ。

 その日々は永遠に続くかのように思えた。
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妹分に先立たれ、深い悲しみに包まれるテキサス

 出会いがあれば別れがある。これは地球上のすべての動物にあてはまることだ。10歳となったティンバーは肝不全を患い、闘病生活を強いられた。

 ティンバーの病気を治すべく2人の獣医に違った治療法を施してもらったが、効果はなかった。彼女の闘病生活は10か月間続いたが、テキサスは彼女を励まし、支え続けた。

 だがついにその日が来てしまう。

 4月18日、家族に見守られながらティンバーは10歳で息を引き取った。その瞬間にテキサスも立ち会っていたが、亡くなった後何時間も彼女の横から離れなかった。

 テキサスは、ティンバーが旅立っていった事実を受け入れたくなかったようだ。

 彼女を探しまわる日々が続き、時に涙を見せながら、彼女のお気に入りだった場所で長い時間を過ごしていた。

 15歳のテキサスにとって、先にティンバーに旅立たれたことが受け入れがたいほど悲しかったことは明らかだった。

別れを受け入れてもらおうとディンバーのお墓に連れて行く

 テキサスの行動に心を痛めたスキレンさんは、庭にティンバーのお墓を作り、テキサスを連れてきて、妹が虹の橋のたもとに旅立っていったことを説明した。

 テキサスがスキレンさんの言葉を理解したのかどうかはわからないが、ティンバーの写真が飾られたその墓をじっと見入っていたという。

 自分よりも先に、妹分に先立たれてしまったテキサスの悲しみは計り知れないものがあるが、尊い思い出もたくさん作ってきたことも事実だ。

 今すぐには無理かもしれないが、テキサスが悲しみを乗り越えて、再び元気になるよう祈るばかりだ。
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 動物も人間同様、仲間の死に反応し、悲しみを示すことがある。それは行動の変化となって表れる。食欲が落ちたり、悲しい鳴き声を上げたり、元気がなくなったりすることがあるという。

 猫の場合は、仲間のニオイのついたものから離れなくなるといった行動がみられることがよくある。

 いつか虹の橋のたもとで、再びティンバーと巡り合えるまで、家族や、家族が飼っている様々な動物たちと、新たな思い出を作り、お土産話を持って、ティンバーに届けてあげられるといいね。
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Written by parumo

 
   

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