明治安田生命が先ごろ発表した「家計」に関するアンケート調査結果では、夫の小遣いが3年ぶりに減少していたとの結果が出た。
同調査では20～50代の夫婦にひと月の小遣いの金額を聞いたところ、夫の小遣いは昨年から2513円減少して3万3039円となったという。なお、妻の小遣いも5年ぶりに減少し2万2298円に。世帯の貯蓄額も昨年から175万円ダウンの1303万となっていることから、長引く物価高が家計を圧迫し、小遣いにも影響を及ぼしていると考えられる。
夫の小遣いが減少したことでどこにシワ寄せがいくかといえば、ランチ代だろう。エデンレッドジャパンが昨年6月に発表した「ビジネスパーソンのランチ実態調査2023」によると、23年のサラリーマンの平均ランチ代は400円で、前年より36円減となっている。今年はさらに物価が上がり小遣いも減っていることから、平均ランチ代が400円を割り込んでいる可能性も高い。
「ランチ代を抑えたことで、食べたいメニューを我慢した経験がある人は69.3％もいて、さらにランチを食べないことがある人も25.3％で、つまりは4人に1人。この調査は昨年のものなので、今年はさらにランチを食べないというサラリーマンが増えていると考えられます。最近では1日2食しか食べないという人も増えているので、その場合は朝食をしっかり食べていれば問題ないのかもしれませんが、やはり職場の同僚がランチに行く中で自分は我慢しなければならない状況に寂しさを覚えている人も少なくないのではないでしょうか」（フリージャーナリスト）
賃上げで収入は上昇傾向にもかかわらず、肩身の狭いサラリーマンは多いのかもしれない。
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（小林洋三）
