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孫世代から重賞ウィナーが誕生した名牝“ラヴェリータ” 牝系としての将来性は?

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孫世代から重賞ウィナーが誕生した名牝“ラヴェリータ” 牝系としての将来性は?(C)netkeiba.com

【栗山求(血統評論家)=コラム『今日から使える簡単血統塾』】

◆知っておきたい! 血統表でよく見る名馬

【マキャベリアン】

 名牝アルマームード3×3、という特異な配合構成から成るクドフォリは、現役時代に芝1600mの仏G3を勝ち、引退後は稀代の名繁殖牝馬となりました。仏2歳牝馬チャンピオンのクドジェニー、ジャックルマロワ賞を勝ったイグジットトゥノーウェア、そしてマキャベリアンを産みました。

 マキャベリアンは仏2歳G1を2勝。種牡馬としても大成功し、ストリートクライ(ドバイワールドC、スティーブンフォスターH)、ヴェットーリ(仏2000ギニー)、メディシアン(エクリプスS、ロッキンジS)、アルムタワケル(ドバイワールドC、ジャンプラ賞)など、芝・ダート、距離の長短を問わず数多くの一流馬を出しました。基本的には芝のマイラーで、スピードと切れ味を武器とします。

 母方に入っての影響力も素晴らしく、シャマーダル、ダークエンジェル、ヴィクトワールピサ、シュヴァルグランなどの母の父となっています。

 息子のストリートクライはややパワー寄りの血で、ゼニヤッタとウィンクスという歴史的名牝2頭や、ニューイヤーズデイ、ストリートセンスなどの父となっています。

◆血統に関する疑問にズバリ回答!

「ラヴェリータ牝系のラムジェットが重賞を勝ちました。将来性は?」

 ラヴェリータは2歳夏から5歳暮れまで走り、ダートグレード競走を7勝。牡馬相手のかしわ記念はフリオーソの2着に食い込み、エスポワールシチーに先着を果たしました。故障知らずでタフに走り続けた元気娘で、ファンの多い馬でした。

 名種牡馬アンブライドルズソングの娘、という血統は魅力的で、出走を果たした6頭の産駒のうち5頭が勝ち上がっています。まだ重賞クラスの馬は出ていませんが、先に孫世代から重賞ウィナーが誕生しました。

 ラムジェットは母方にゴーンウェストを持つマジェスティックウォリアー産駒。父の代表産駒ベストウォーリア(南部杯2回、プロキオンS2回、ユニコーンS)、エアアルマス(東海S)と同じパターンです。また、シアトルスルーのクロスを持つマジェスティックウォリアー産駒は父の平均値を上回っており、母の父ゴールドアリュールはダート王ですから、パワー型の配合としては上々です。成長力も感じられるので、まだまだ強くなるでしょう。

 ラヴェリータの娘は、ラムジェットの母ネフェルティティを含めて3頭繁殖入りしています。他にも活躍馬が出てくる可能性は高いと思います。



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