top_line

「エンタメウィーク」サービス終了のお知らせ

【MotoGP】バレンティーノ・ロッシ、“仇敵”倒した愛弟子バニャイヤを称賛「マルケスに分からせた。素晴らしいレース」

motorsport.com 日本版

【MotoGP】バレンティーノ・ロッシ、“仇敵”倒した愛弟子バニャイヤを称賛「マルケスに分からせた。素晴らしいレース」(C)motorsport.com 日本版
 MotoGP第4戦スペインGPの決勝レースでは、フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がマルク・マルケス(グレシーニ)との熾烈なバトルを制して勝利。バニャイヤの師匠であるバレンティーノ・ロッシは、弟子の走りを称賛している。

 スペインGPでバニャイヤは、スプリントレースこそ転倒してしまったが、決勝レースでは一転して力強い走りを見せた。

 7番手スタートだったバニャイヤは、スタートで一気にポジションを4番手まで上げると、さらに2台を抜いて2番手へ浮上。ホルヘ・マルティン(プラマック)の転倒後はトップを走り、終盤にかけてマルケスと激しいバトルを繰り広げた。

 特にマルケスがターン8、9で仕掛けてきた際には、タイヤが接触するほどの接近戦を展開。バトルにめっぽう強いマルケスに軍配が上がるかとも思われたが、バニャイヤも一歩も引かずに先頭を維持すると、ラスト2周ではファステストラップを更新するスパートをかけて、今シーズン2勝目を挙げた。

 スペインGPにはバニャイヤの師匠でMotoGPレジェンドのロッシも現地入りしていた。ロッシは今回バニャイヤが見せた走りは、素晴らしいものだったと語っている。

「素晴らしいレースだった。1周目のターン6へのブレーキングで2台をオーバーテイクしたペッコ(バニャイヤ)は信じられないほどだったよ。マルケスとのバトルもそうだ」

 Sky MotoGPにロッシはそう語った。

「今日は本当に強かった。ベッツェッキ(マルコ・ベッツェッキ/VR46、3位)にもとても満足している。彼は今シーズン難しいスタートを切っていたけど、チームは上手く働き、そして一歩ずつ進んできたんだ


 ロッシは特に現役時代にコース内外で激しく競ってきたライバルであるマルケスとのバトルにおいて、バニャイヤが一歩も引かずに勝利したことを称賛している。

「ペッコはバトルでとても上手くやっていた。たとえマルティンが転倒していたとしても、マルケスに対して諦めないことを即座に理解させたんだ」

「そして彼は本当に速くて、最後に少しのマージンを残していて逃げ切ることができた」

 そしてロッシは、バニャイヤがマルケスを見事に退けて見せたことで、今も彼のチャンピオンとしての地位に疑いの目を向ける人達に対する答えにもなったと考えている。

「(バニャイヤに対する)懐疑的な論調もあるけど、正直に言ってそんなことは誰が言っているんだろうね? 彼はそのことについて昨日もとても怒っていた。(転倒リタイアとなった)スプリントレースでは、他の人のことを考えないライダーがいるんだ」

「彼はドライコンディションでとても速さがあると感じていて、今日は全てを上手くやってのけた。1周目のターン6での2台抜きは素晴らしかったし、彼の才能と少しの狂気を感じさせるものだった」

「マルティンの転倒後も、チャンピオンシップのことを考えていたかもしれないけど、彼は勝利を狙っていた。レースを10点満点で採点したとするなら、今日のレースがそれだった」
 
   

ランキング(スポーツ)

ジャンル