AFC U-23アジアカップ兼パリ五輪アジア最終予選·準決勝、サッカーU-23日本代表対U-23イラク代表が現地時間29日に行われる。勝てばパリ五輪への出場が決まる大事な一戦だが、U-23イラク代表を率いる監督はどんな人物で、どんな成績を残してきたのか。今回は、U-23イラク代表の監督を紹介する。
U-23イラク代表を率いるのは、イラク人のラディ・シェナイシル監督だ。現役時代はカタールSCやアル・サッド、アル・クウワ・アル・ジャウウィーヤなどでプレー。現役時代はDFで、イラク代表にも選出されていた。「ドーハの悲劇」と呼ばれた1993年のアジア予選・日本代表対イラク代表の試合に出場している。
2006年にアル・クウワ・アル・ジャウウィーヤの指揮官に就任し、監督としてのキャリアをスタートさせた。2009年にはイラクのA代表の監督に就任し、2試合で指揮を執った。その後、イラクのアル・タラバやアル・ザウラーSC、さらにはU-23イラク代表も指揮した。
そして、2015年に2度目のイラク代表監督に就任すると、2025年のAFCアジアカップでは優勝を逃したものの母国をベスト4へ導いた。イラク代表はグループリーグで日本と対戦し、0-1で敗戦している。その後もクラブチームやイラク代表の監督を歴任し、2022年7月にU-23イラク代表の指揮官に再び就任することとなった。
昨年3月に行われた国際親善試合の3連戦では、U-23ベトナム代表に3-0で快勝するも、続くU-23韓国代表戦で0-1の敗戦。3連戦最後となったU-23オマーン代表との一戦では1-0の勝利となり、2勝1敗で失点は1と最高の滑り出しを見せた。また、昨年6月に行われた西アジアサッカー選手権U-23で母国を優勝に導いている。
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今大会では、グループCの初戦でU-23タイ代表と対戦し、0-2の敗戦。初戦黒星スタートとなるも、U-23タジキスタン代表に4-2、U-23サウジアラビア代表に2-1で勝利し、グループ1位で決勝トーメントに進出。準々決勝のU-23ベトナム代表戦では、相手の守備に苦戦するも、PKでの1点を守り切り、1-0で競り勝っている。
シェナイシル監督は5バックを採用することもあるが、基本フォーメーションは4-2-3-1。アジアカップではここまで7得点5失点と守備に不安を抱えるも、攻撃力のあるチームを作り上げてきた。日本はイラクの強力攻撃陣を抑えなければいけない。
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