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【DeNA】あと1本が…課題の決定力不足で流れを失っての敗戦に指揮官「追いつくまではよかったですけどね…」

ベースボールキング

【DeNA】あと1本が…課題の決定力不足で流れを失っての敗戦に指揮官「追いつくまではよかったですけどね…」(C)ベースボールキング

 先発が苦しみながらもゲームを作り、難攻不落のサブマリンをじわじわと攻め込みマウンドから引きずり降ろす。しかし絶好の場面で決められなかったことが、今日の試合の明暗を分けた。

 2-2で迎えた5回、ここまで被安打6、与四球3と毎回ランナーを出しながらも2失点で踏ん張っていた大貫晋一がこの日初めて3者凡退に抑えるも、三浦監督は先頭で打席の回ってきた大貫に代打を送る決断。この仕掛けこそ実らなかったが、積極策で巨人先発の高橋礼にプレッシャーをかけると、その後1番から3番の上位打線トリオが全員フォアボールを選び1死満塁の大チャンスを作る。

 押せ押せムードの中、阿部監督もたまらずピッチャーを堀田賢慎に代えるが、打席に迎えるは不動の4番・キャプテン牧秀悟。流れは完全にベイスターズへ来ていたが、結果は最悪のサードゴロダブルプレーとなり、勝利の女神は一塁側ベンチに背を向けた。

 するとその流れのまま、6回には2点を勝ち越され、終わってみれば2-6のスコアで完敗を喫した。

 試合後三浦監督は先発の大貫に「ほぼほぼランナーを背負いながら、よくなんとか踏ん張った感じでしたけどね。球数もちょっと多かったですし、あそこまでかなと」と及第点評価。

 攻撃陣については「タイムリーは出なかったですけど、フォアボールは取りながら最低限でっていうところで、追いつくまではよかったですけどね」としながらも「そのあとですよね、1本出ていれば変わったのかなと思います」と昨日に続いての決定力不足を悔やんだ。また牧に関しては「もちろん相手もあることですけど、4番を任せてるわけですからね。打てなかったらしょうがないのかなっていうところ。その前はしっかりとチャンス作ってしてくれますしね」と責めることはなかった。

 しかし6回のピンチを引き取り、さらに回跨ぎで無失点と好投した石川達也に「しっかりとねどんな場面でも、今日も丁寧に投げてましたしね。ボールは全体的にちょっと高かったですけども、その中で緩急も使いながら、しっかり全部してくれてますね」とし、今季初登板の最速156キロをマークした中川虎大にも「ファームの方からいいって情報状を聞いていまして、今日みたいな中でもあれだけ強いボールで、ゾーンの中で攻めてくれてますからね。あれを続けてほしいなと思います」と若いピッチャーに光明を見出していた。

 ゴールデンウィーク最初のカードを負け越してしまった三浦ベイスターズ。「集中して明日の試合に臨めるように。今日の反省はしっかりしながらですけども、また明日も試合が続きますから」との言葉通り、ロードでの立て直しに期待したい。

 
 写真・取材・文 / 萩原孝弘

 
   

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