【MLB】ブルージェイズ2－4ドジャース（4月27日・日本時間28日／トロント）
ドジャース大谷翔平投手が「2番・DH」で先発出場し、5打数1安打1打点だったものの、1本のヒットで大きな存在感を示した。それは2回の第2打席に放った打球速度119.2マイル（約191.8キロ）の超速ヒット。ファンからは、見たこともない打球に対して興奮のコメントが溢れる一方で、相手選手に当たらなかったことに安堵する声も出る異例の事態になっている。
【映像】大谷、目で追いきれない超速打球
思わぬ心配を招いた打球が飛び出したのは2回。今季好調のブルージェイズ・菊池雄星投手が強力なドジャース打線に捕まり、2点を失いなおも2死一、三塁という場面だ。ここで大谷とこの日2度目の対戦に。1打席目は強気に攻めた菊池が、ストレートで大谷を押し込むようにセカンドゴロに仕留めたが、その打球も108.7マイル（約174.9キロ）とかなり速いものだった。カウント2-2から菊池はこの打席でもストレートで勝負。98.2マイル（約158キロ）を計測したが、今度は力負けせず、むしろ力で跳ね返した大谷の打球は、目で追うのも難しいというレベルのスピードで、あっという間にライトまで“瞬間移動”した。
「目にも留まらぬ速さ」とよくいうものだが、これが現実に起きた。試合後、打たれた菊池は「打球が速すぎて見えなかった」とコメント。打たれたこと自体はわかったものの、どこに飛んだかわからなかったという。なんとも守る側からすれば恐ろしいことこの上ない。
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4月25日（日本時間26日）の試合で、ドジャース山本由伸投手が5回、ナショナルズのロサリオが放った強烈なピッチャーライナーを好捕して、大きな話題になった。この時の打球速度は104.8マイル（約168.7キロ）を計測。山本自身は「気づいたらボールが目の前にあった」ことで、顔や体をひねり、かつグローブを差し出すことができたが、菊池が全く打球を目で終えなかったとすれば、今回のライナーが真っ直ぐピッチャー返しで戻ってきたら場合は、直撃を避ける術がない。
打球は一、二塁間の上空を低弾道で通過し、ライト前で弾んだから幸いなことにけが人はなし。ネット上でも「こんな速度だったら絶対に避けられないよ」「被害者が出るようなことがないように」「ピッチャーが一番怖いやろ」と、マウンドから踏み出した分、打者からわずか15メートルあたりにいる投手を心配する声も出始めた。今回の打球、角度がさらについていれば、どんな特大ホームランになっていたかと思うと楽しみはつきないが、どうか投手直撃という事態にならないことを祈るばかりだ。
（ABEMA『SPORTSチャンネル』）
