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「矯正した歯が崩れたかと思った」スターダム岩谷麻優がSareeeのエルボーに耐え抜きIWGP女子王座防衛!

THE DIGEST

「矯正した歯が崩れたかと思った」スターダム岩谷麻優がSareeeのエルボーに耐え抜きIWGP女子王座防衛!(C)THE DIGEST
 スターダムは年間最大のビッグマッチ『家出レスラー presents ALL STAR GRAND QUEENDOM 2024』4.27神奈川・横浜BUNTAI大会を開催した。2020年に閉館した横浜文化体育館が今年、横浜BUNTAIとして建て替えが終了し、今大会がプロレスではこけら落とし興行となる。第7試合ではIWGP女子選手権試合、チャンピオンの岩谷麻優にSareeeが挑戦した。岩谷は昨年4.23神奈川・横浜アリーナ大会でメルセデス・モネから王座を奪取。そこから国内外で4度の防衛に成功し、約1年間に渡って同王座を守り続けている。

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 二人は3.9神奈川・横浜武道館大会で、Sareeeがスターダムに親友なつぽいの復帰戦の相手を務めるため初参戦した際、岩谷の試合後に現われて挑戦を表明。岩谷は「何年か前に赤いベルトの試合ができなかった。でも今、 岩谷麻優がIWGPのチャンピオンとしてあなたの前に高い壁でこうして立ってます。数年前からいつでも、私はあなたとやる覚悟できてましたよ」とこれを受諾した。

 この二人には2020年2月8日に東京・後楽園ホール大会で、当時赤いベルトことワールド・オブ・スターダム王者だった岩谷にSareeeが挑戦することが決定していたが、前日になりSareeeが体調不良を訴えたため、メインのカードが流れたという事件があった。この大会ではマーベラスの彩羽匠が代打出場し、ノンタイトルマッチながら好勝負の上、岩谷が敗れたという経緯がある。その後、SareeeはWWEに入団したこともあり、スターダムとは縁がなかったが、今年に入ってからSareeeが岩谷の名前を出すようになり、今回は本人の行動によって同じ2011年デビューと同期でもある岩谷との対戦を実現させた。

 岩谷とSareeeは2019年12月3日に東京・新宿FACEで行われたSareeeの自主興行で、岩谷は彩羽をSareeeは朱里をパートナーにタッグで対決しており、その時の印象を岩谷は「エルボーが痛いイメージがあった」というが、岩谷としてもメインに「穴」を空けられた落とし前をつけるためにも負けるわけにはいかない。赤いコスチュームのSareeeに対して、岩谷は白いビッグマッチバージョンのコスチュームを着用。ゴングが鳴ると紅白のコスチュームに包まれた二人がロックアップで組み合うと、そこから素早い攻防が展開された。
  場外戦でペースを握ったSareeeはリングに戻ると強烈な鎌固めで岩谷を苦しめる。「あまり技を受けないように気をつけたい」と普段の受けのプロレススタイルをこの試合に関しては変えることも頭に入れていた岩谷は打撃で応戦。積極的に攻めていくが、岩谷が最も警戒していたエルボーを喰らってしまう。

 Sareeeはジャガー横田直伝のフィッシャーマンバスター、伊藤薫直伝のフットスタンプの連発。師匠の技を次々に繰り返して岩谷の勢いをピタリと止める。しかしこれを何とか凌ぐと、エプロンでのドラゴンスープレックスからトペスイシーダ、ミサイルキックと立体的な技を繰り広げる。岩谷がドラゴンスープレックス、Sareeeが裏投げと必殺技を炸裂させるなど、一進一退の攻防が繰り替えられる中、Sareeeが裏投げ3連発もカウントは2。岩谷は逆にドラゴンスープレックスからツームストンパイルドライバー、ヘッドバットの連打。さらにコーナー最上段からムーンサルトプレスを放ち、最後は二段式ドラゴンスープレックスが決まりカウント3。岩谷が5度目の防衛に成功した。試合後、闘いを通じて感じるものがあったのか岩谷は「新しいライバルができた気がする」とマイクで話すと、Sareeeは「またそのベルトを獲りに行くからまたやろう」と再戦を約束。最後はお互いに座礼してから握手を交わした。
  バックステージで岩谷は「試合を観たかったワクワク感、ドキドキ感、緊張感、全てを生み出せた試合だったなと思います。終わってみれば。でも試合中はもう必死でしたね」と試合を振り返ると、警戒したエルボーはやはりかなり効いたようで「あれを喰らって自分は終わったと思って、みんな知らないと思うんですけど、歯の矯正してたんですよ。矯正して歯が綺麗に並んだのに、あのエルボーで歯が崩れたと思った」と1年10か月もかけて矯正していたという歯が崩れたかと思うほどの衝撃だったという。まだ「針金は入ってる」そうだが「同期だからこそできる闘いは楽しいですね」と闘うまでにはいろいろあったものの、Sareeeとベストバウト級の名勝負ができたことは自信になったようだ。

 試合後、Sareeeが去ると、スターダムとは交わらないとされていたアイスリボンの藤本つかさが来場し、8.23東京・後楽園ホール大会で引退を表明したシードリングの中島安里紗とのタッグチーム“ベストフレンズ”との対戦を迫っており、岩谷はこれも受諾。来月からは自身の自伝をもとに制作された映画『家出レスラー』が全国公開されるなど、スターダムだけに留まらず女子プロレスのアイコンになる旅はまだまだ終わらない。

◆スターダム◆
『家出レスラー presents ALL STAR GRAND QUEENDOM 2024』
2024年4月27日
神奈川・横浜BUNTAI
▼IWGP女子選手権試合(60分1本勝負)
<王者>○岩谷麻優(20分26秒 二段式ドラゴンスープレックスホールド)Sareee●<挑戦者>
※第3代王者が5度目の防衛に成功。

取材・文・写真⚫︎どら増田

【動画】岩谷麻優がキック連打からムーンサルトプレス!
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