野球の「打つ」「走る」「投げる」「守る」のプレーのうち、一番難しいのが実はこの「守る(捕る)」プレーです。その分、守れるチームは強いです。指導者はあせらずに根気強く見守りましょう。まず、【初級編】では捕ること、捕球動作。そして【中級編】では投手、捕手、一塁手の基本的な守備について。さらに【上級編】では内野手、外野手の基本的な守備について。また、カバーを含めたフォーメーション(守備位置、動き)について説明します。
エア・ハンドリングボールを捕るグラブの、特にボールをつかむところを「ポケット」と呼ぶ。ポケットとは、物を入れるところ。グラブで言えばボールがすっぽり入るところ。グラブを叩くと、いい音がするところ。
グラブのポケットの向きを「下→左→上→右」と、クルマのワイパーや「千手観音」のようなイメージで動かす。捕球の際のグラブの向きを覚えよう。実際にボールがなくても、まるでボールを捕っているかのようにグラブを動かすのだ。
【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和