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河村市長「祖国のために命を捨てるのは道徳的行為」にノンフィクションライター 石戸諭氏「どんな歴史観を持っているのか?」

ABEMA TIMES

 名古屋市の河村市長が戦争の風化を防ぐために制定された「なごや平和の日」の会見の中で「祖国のために命を捨てるのは道徳的行為」などと発言した。

【映像】河村市長の物議を醸した発言の数々

 「軍人として命を失っていくというのは、祖国のために命を捨てるというのは、相当高度な道徳的行為であるということは間違いないのね、実は。右翼ではないですよ。世界の常識ですよ、そんなこと」

 名古屋市の河村市長は22日に行われた会見で、戦争の記憶を風化させないために市が定めた「なごや平和の日」について話す中で、このように述べた。

 この発言の意図について記者から「『祖国のために命を捨てるのは相当高度な道徳である』という発言があったが、もう少し具体的にどういう意味か?」と問われると以下のように答えた。

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 「世界にはまだ世界連邦というのはないんですわ。世界中にね。国際連盟を作ろうとしてやって、第2次世界大戦を起こしてむちゃくちゃになりましたけど。第2次世界大戦後には国際連合を作りましたけど、現にウクライナの戦争はあるし、イスラエルの戦争も止まないしということになると、それぞれの国という存在自体が皆さんの生存を守っていかざるを得ないという状況ではあるんです。これは、でしょう? だから国というものに対して自分の命を捧げていくというのは、大変な勇気のあることだし、みんなで『サンキューベリーマッチ』と言わな、みんなの福祉も平和も保てんのじゃないですか、残念ながら」

 朝日新聞によると、市長は会見の後、「祖国のために命を捨てるというのはなかなかのことで、本当は捨てない方がいい。誤解してもらってはいけない。捨てよとあおっているわけではない。残念ながら戦争というのは起こるから」などと記者団に釈明したという。

 市長の一連の発言に対しては、撤回を求める市民がオンライン署名活動なども行っている。

 ノンフィクションライターの石戸諭氏は「政治家の発言を報道する時に必ず『一部の切り取りだ』という批判が起きるが、今回の発言はかなり前後の文脈も踏まえて封じられている」とした上で河村市長の発言について「発言の軽さを問うていかなくてはいけない」と指摘した。

 「河村市長がこういう信念を持っていること自体は、(発言に対して)個人的には批判的ではあるが、信念を吐露することは別に構わないと思う。だが、『祖国のために命を捨てるという行為』に対して、『サンキューベリーマッチ』なども含めてかなり軽い口調の発言であると感じた。何を思ってこの発言をしているのかという疑念を招くことは当然のこと。どのような立場に立つにせよ、軽い口調で発言するようなテーマではない。軽さ自体を問うていかなければいけない」

 さらに石戸氏は「河村市長がどんな歴史観を持っているかもポイントだ」と述べた。

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