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ホンダと別れるレッドブル、自社製PU開発の進捗は? デビューまであと2年弱……車体開発で培った「“大胆さ”が活きる」とホーナー代表期待

motorsport.com 日本版

ホンダと別れるレッドブル、自社製PU開発の進捗は? デビューまであと2年弱……車体開発で培った「“大胆さ”が活きる」とホーナー代表期待(C)motorsport.com 日本版
 近年のF1を席巻しているレッドブルは、2026年から新しい挑戦をスタートさせる。新規則下の次世代パワーユニット(PU)を、フォードとの提携によって自社(レッドブル・パワートレインズ)で生産するのだ。

 レッドブルは2019年からホンダ製パワーユニットを搭載し、圧倒的な強さで勝利を積み重ね、現在もHRC(ホンダ・レーシング)からの技術サポートという名目でホンダ製のPUが使われている。しかし2026年からは、PU・エンジン開発で長年の経験を誇るメルセデスやフェラーリ、そして新規参入するアウディらを相手に、自社でPU開発を進めなければならない。

 そのためレッドブルは、PU開発にまつわる状況を甘くは見ていないものの、これまで車体開発という面で度々成功を収め、数多くの勝利、タイトルを手にしてきた自負から、しっかりと戦闘力を発揮できると信じているようだ。

 自社製PUのデビューまで2年を切った現状について、レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は次のように語った。

「我々はフェラーリに対しては70年分不利だと思っているが、それでも我々にも素晴らしいグループがある」

「シャシーを開発してきた時と同じ哲学を取り入れている。ただエンジンとなると別物なのも確か。だから何も保証はできないんだ」

 ホーナーは、レッドブルがライバルに対してどのような位置づけにあるのか、今のところ不明だとしながらも、レッドブルには有利な要素もあれば不利な要素もあると語った。

「この新しいレギュレーションにおいて、誰がどのような状況にあるのか知ることはできない」

「まさに白紙の状態であり、既存のエンジンから学ぶメリットはない。だからコストキャップの観点から考えれば、不利と言える。しかし一方で、我々は現行のエンジンに気を取られなくて済むし、(現行PUで開発が許されている)信頼性の改善に対処する必要もない」

「実際のところは2026年になってみないとわからない。しかし、我々は現時点では目標を達成している。あと2年間を切った今、ほとんどゼロからのスタートでこの2年成し遂げた進歩を見ると、とても印象的だ」

 2026年はPUに加えて車体の規則も変更される大変革の年になる。そのため、これまでのレギュレーション変革年がそうであったように、チームの序列が大きく変わる可能性がある。

 しかしながらホーナーは、レッドブルが車体とPUの両方に集中しなければならないにもかかわらず、それほど心配していないようだ。

「シャシーをうまく仕上げるチームを挙げるとしたら、我々はその分野でそれなりの実績を持っていると思う」とホーナーは言う。

「エンジンという点では新たなプロジェクトに挑戦することになったが、我々には優れた人材がいるし、同様に優れた施設もある」

「ひとつ確かなのは、我々が成し遂げてきたことは挑戦的であり、勇敢で、大胆だった一方で、そういった大胆さがなければレッドブルは117回もの勝利を収められなかっただろう、ということだ。我々はそういったものが活きると信じている」
 
   

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