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<ずっとあなたを待っていました 最終回>ついに決着…ぺ・ジョンオク“ジョンスク”が法廷で語った“息子への想い”

WEBザテレビジョン

オンライン動画配信サービス「Hulu」にて、全話独占配信中のHuluプレミア「ずっとあなたを待っていました」。最終話となる第14話では、ジョンスク(ぺ・ジョンオク)らが裁判をおこなう様子が描かれた。本記事では、考察を踏まえながら第14話を振り返る。(以下、ネタバレを含みます)

■「ずっとあなたを待っていました」とは

本作は、韓国で注目の若手俳優とベテラン俳優が一堂に会することで話題を呼んだミステリーサスペンスドラマ。ある日、50年間大きな事件が起きていない平和な町で殺人事件が発生し、血気盛んな地元の刑事オ・ジンソンは、検事たちと共に捜査を開始する。そんな中、彼の家族が事件に巻き込まれてしまう。そして事件の真相を追い求めるごとに、自分の家族の隠された秘密や欲望が明らかになっていき、オ・ジンソンは衝撃の真実へとたどり着く――。

キャストには、「哲仁王后 ~俺がクイーン!?~」などのテレビドラマを始めバラエティ番組でも活躍が目覚ましい俳優ナ・イヌが主演の刑事オ・ジンソン役に抜擢。また、「アゲイン・マイ・ライフ ~巨悪に挑む検事~」といった話題作に出演し、注目の若手の1人とされるキム・ジウンが検事コ・ヨンジュ役を、「ダリとカムジャタン~真逆なフタリ~」のクォン・ユルがヨンジュの同僚検事のチャ・ヨンウン役を、ボーイズグループ・NU’ESTのレンがジンソンの弟・ジヌ役を務めている。

その他にも、ドラマ「愛の不時着」や映画「パラサイト 半地下の家族」などのヒット作に出演するチャン・へジンが主人公の母親ホン・ヨンヒ役を、時代劇「鉄の王 キム・スロ」やドラマ「優雅な一族」など数多くの作品に出演するぺ・ジョンオクがヨンウンの母親ユ・ジョンスク役を演じる。

■法廷で明かされた、証人それぞれの想い

法廷では、ヨンウン(クォン・ユル)が担当する連続殺人事件の裁判がおこなわれ、その結果ミンギュ(チョン・サンフン)は妻殺害と2件の殺人事件への関与と犯罪資金援助、ギヨン(イ・ギュハン)は検察官の拉致監禁・殺人未遂などの罪で死刑が求刑された。

その後拘置所に入れられたギヨンのもとに、実父であるジョンチョルが面会に来る。ジョンチョルはギヨンに父として守れなかったことを詫び、“なぜ息子だと教えてくれなかったのか”と尋ねると、ギヨンは“ジョンチョルも自分を「ヨンウンのドナー」だと思っているという真実を知るのが怖くて言い出せなかった”と胸の内を明かす。そして「父さん…一度で良いから呼んでみたかった」と涙を流すのだった。

そして迎えたジョンスク(ぺ・ジョンオク)、ウノ(キム・チョルギ)の裁判当日。まず証人台に立ったのはドクター・チュ(キム・ヒョンムク)だった。ドクター・チュは、ジヌ(レン)の監視についてはすべてウノの指示で、あくまでも臨床実験としてジヌの健康管理をしており、本来の目的については知らなかったと話す。

続いてウノへの尋問へと移る。黙秘を貫くウノに対し、ヨンジュ(キム・ジウン)がギヨンに提供してもらった“現場からウノが去って行く映像”を見せると、観念した様子で“計画的な犯行”であることを認めた。

そして今度は、ジヌの実母・マリーの番に。彼女は、ジヌがジョンチョルの非嫡出子だと口外しない見返りに、チンジンから巨額の後援金と海外での個展のサポートを受けたと自白。マリーが録音した音声から、ジョンスクがこれに関わっていると訴える。そしてマリーは涙ながらに、“ジヌにしてあげられることは少なく、せめてもの償いで録音をした”と告げた。

次に登場したのはギヨン。ギヨンは犯行の動機を“ジョンスクへの復讐”と語る。“ジョンスクが幼い自分に親切にしてくれたが、その裏には恐ろしい真実を隠していた”と言い、「その絶望が自分を犯罪者にした」と話す。ギヨンは「いっそ僕が何も知らなければ…」と目に涙を浮かべ、裁判長に平等な判決を下すよう頼むのだった。

さらにヨンジュがチンジンの「AGAIN PROJECT」を指摘。チンジンで無料健診を受けた男性が呼ばれ、知らぬ間にドナー候補になっていたことが明らかになり、ヨンジュは“医療法違反”を指摘した。そしてジョンスクが黙秘を続ける中、ついにヨンウンが証人として法廷へ訪れる――。

■最後の陳述で語ったジョンスクの想いとは…

“証人になる決意をした理由”を聞かれたヨンウンは「母を愛しているからです」と話し、“僕を愛しているなら罪を認めてほしい”と涙を流して訴える。これを受けても黙秘を続けるジョンスクを前に、ヨンジュはジヌが脳死する前日の病室内の映像を流した。

そこには、ジョンスクが意識のないジヌに対して、「(ドナーとして)ヨンウンを助けて」と語りかける様子が。ヨンジュが映像を一旦停止して“罪を認めるか”と聞くと、ジョンスクは小さく「はい」と答える。しかしヨンジュが戻ろうとすると、ジョンスクは映像を最後まで流すよう頼む。するとそこにはジョンスクがジヌに付けられた酸素供給のスイッチをゆっくりと切る姿が映し出されるのだった…。

実はヨンウンは、第13話で手に入れた映像データを一度は捨てようとしていた。しかしジョンチョルに「罪悪感を持つ必要はない」と背中を押され、ヨンウンはデータを信頼するジンソン(ナ・イヌ)に手渡したのだ。“弟を殺され、その心臓を移植されたヨンウン”を前に、ジンソンは、「憎む理由はたくさんあるのに、ヨンウン検事を憎めない」と悲しい笑顔を浮かべる――。

これにより決定的な証拠を掴んだ検察側は、ジョンスクとウノに最高刑である死刑を求刑。最後に陳述を求められたジョンスクは立ち上がり、やっと口を開く。ジョンスクはギヨンとの時間は偽りではなく本物だったとしたが、あくまで目的はヨンウンを救うことだった。「息子を助けられるなら誤った道でも進むだろう」と話し、最後に「息子を助けたことは後悔していません」と告げる。裁判の結果、2人は無期懲役に課された――。

それから1年後。事務所を立ち上げたヨンウンは、ジョンスクのいる刑務所へ何通も手紙を送っていたものの、面会を拒否され続け、いまだ関係の修復は困難を極めていた。マリーはジヌの命日にウジンを訪れており、来年の命日をフランスで過ごしたいとヨンヒを誘う。

一方、ジンソンとヨンジュは相変わらず友達のような関係だが、その様子は以前よりも親しくなっている様子だった。壮絶な事件の後、それぞれがそれぞれの日常を送るのだった。

■登場人物それぞれの“家族愛”がぶつかり合う

全14話にわたる「ずっとあなたを待っていました」が最終回を迎えた。ジョンスクとウノは無期懲役となり服役、ギヨンとミンギュも刑務所の中で楽しそうに脱獄計画を立てていた。ジンソンとヨンジュは最後まで友人のようなやりとりだったが、ジンソンがヨンジュをおぶりながら「コ・ヨンジュ、絶対に離さないぞ、永遠に!」と叫んでいたことから、ジンソンの長年の想いがヨンジュにも届いたのかもしれない。

そして、ジョンスクのいる刑務所の近くに事務所を構えたヨンウンは何度も手紙を送り、面会に訪れるが、ジョンスクは面会を拒否。手紙も封を切ってもいないようだった。やはり自分の犯した罪に向き合い、再度誇りをもって“ヨンウンの母だ”と言えるには程遠いようだ…。

“家族の愛”をテーマに物語が展開していった本作。ジンソンとジヌの兄弟愛はもちろん、育ての親としてのヨンヒのジヌへの愛、ジヌの実母・マリーのジヌへの愛、そして異常ともいえるジョンスクのヨンウンへの愛…。さまざまな愛の形が錯そうし、それぞれの想いがぶつかり合う本作は、改めて“自分自身の家族との向き合い方”を考えるきっかけになるかもしれない。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

 
   

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