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第11回「サッカー本大賞2024」の授賞式が開催! 各受賞作品は?

フットボールチャンネル

 11回目を迎えた「サッカー本大賞2024」授賞式が、4月24日に神田明神 明神会館にて行われた。優秀作品11作品の中から、大賞、読者賞、特別賞、名著復刊賞、戦術・理論賞の各賞が発表されている。

 栄えある大賞に選ばれたのは、横浜F・マリノスに所属する現役プロサッカー選手、宮市亮が著者を務めた『それでも前を向く』(朝日新聞出版)。なお、フットボールチャンネル上での投票数によって決まる読者賞とのダブル受賞となっている。

 この本について、選考委員の1人である佐山一郎氏は「辛い現実を理解しようとする思考の中にしか脱出路がないことを身をもって示した、二度とない経験哲学の書──これが私の偽らざる評価」とコメント。さらに、同じく選考委員を務めた幅允孝氏も「何よりも、(ライターを立てず)本人が実際にこの文章を書き切っていること。そして、その言葉の端々に実感がこもり、読者を引きつけ、誰もが宮市の物語に入っていけるというのが美点」と称賛を惜しまなかった。

 ダブル受賞を受け、宮市は「この本は、自分のサッカー人生を正直に、リアルに残すことで誰かの役にたてばいいと思い始めたのですが、文章を考えるというのは慣れない作業だったので、時間はかかってしまいましたが、数多くの方のサポートもあり、自分のサッカー人生が詰まっていると言える本になりました」とコメント。最後に「アーセナルの、フェイエノールトの、ボルトンのウィガンの、トゥエンテの、ザンクトパウリの、そして、何より愛するマリノスの仲間と、ファミリーの、そして、どんな時も支えてくれた妻と子供のおかげで今もサッカー選手でいれています。この場をお借りしてお礼を言わせてください。『ありがとう』」と感謝の気持ちを伝えた。

 特別賞には島沢優子氏が著者を務めた『オシムの遺産(レガシー) 彼らに授けたもうひとつの言葉』(竹書房)が輝いた。日本サッカーに大きな影響を与え、2022年に80歳でこの世を去ったイビチャ・オシム氏にフォーカスしたこの一冊について、選考委員の陣野俊史氏は「佐藤勇人、羽生直剛のようなチルドレンから、祖母井秀隆、千田善のような、いわば裏方の人々までかかわった数々の人の声を通じて、たしかにもう一度、オシム監督が生き返る。もちろん金言が随所にちりばめられている」と評価した。

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 名著復刊賞には1998年に刊行され、昨年に改訂増補版となって再び出版された『スタジアムの神と悪魔――サッカー外伝・〔改訂増補版〕』が選出。選考委員の金井真紀氏はもともとこの本に大きな影響を受けていたようで「何年経っても古びないサッカー本を見事に復刊してくれた関係者のみなさまに心からの拍手と『ブラボー!』を」と大絶賛した。

 戦術・理論賞には「見えないものを形にして伝えるのは難しい。ところが、本書は『無意識』という認知の向こう側にあるものを分かりやすくも厳密に伝えることに成功した稀有な本である」と選考委員の幅允孝氏が評価した『フットボールヴィセラルトレーニング 無意識下でのプレーを覚醒させる先鋭理論[導入編/実践編]』(カンゼン)が選出されている。

 その他の優秀作品7作品は以下の通り。

『戦術リストランテVII 「デジタル化」したサッカーの未来』(ソル・メディア)
西部謙司(著)

『森保ストラテジー サッカー最強国撃破への長き物語』(星海社)
五百蔵容(著)

『サッカー監督の決断と采配-傷だらけの名将たち-』(エクスナレッジ)
ひぐらしひなつ(著)

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