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【漫画】魔王が考える「最後の晩餐」になぜキュンとする? 異世界ファンタジーなのに共感してしまうSNS漫画

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『最後の晩餐は何食べたい?って話』より

 ダンジョンでモタモタする勇者を待つ魔王と従者。実は惹かれあう両者のほのぼのとした会話を中心に描かれるSNS漫画が『最後の晩餐は何食べたい?って話』である。

(参考:『最後の晩餐は何食べたい?って話』を読む

 本作は『魔王様はあいまで知りたい。』の第3話で、作者・益田学昭さん(@msd360nico)自身も力作だと語るエピソードだ。今回は「日常こそが面白い」と語る彼に本シリーズの制作や着想、今後の展開などについて話を聞いた。(小池直也)

――このエピソードは『魔王様はあいまで知りたい。』の3話に当たりますが、こちらを投稿した理由から教えてください。

益田学昭(以下、益田):友人や担当編集の方からも評判がよかったですし、自分でもいい回にできたという手応えがありました。魔王様とエレナさんが楽しく話している様子を描くことがシリーズのテーマなのですが、会話の流れが気持ちいいなと。この話をXに投稿した理由もそれですね。

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――テーマの着想はどこから?

益田:漫画は非日常を描くものだと思うのですが、僕は小気味のいい日常を描くのが好きでした。恐らく中川家さんやジャルジャルさんなどの漫才に影響されたのもあると思います。

 普通に生きていたら日常に楽しいことは多いはずで、そこを切り取りたいんですよ。だから本当はただ女子高生が喋るだけのストーリーもいいと考えていたのですが、もっとキャッチーかつ、しょうもない部分も含まれている話がいいということでアイデアが浮かんだんです。

――日常を見つめることは現代において大事な気がします。

益田:以前書いた読み切り漫画『オニはそこ!』で仕事に翻弄される女性を書いたら「ブラックすぎる!」という感想をいただきました。ご自分の境遇と重ねてしまって笑えなかったみたいなんです。リアルすぎると面白くないと。やはりそういう時代なのかもしれません。

 電車でもスマホを触ったり、音楽を聴く人が多いじゃないですか。自分も以前はそうでしたが外してみたら、話し声や窓の外の風景が面白くて色々な発見がありました。先日も電車内の女子中学生の会話が不思議で笑いましたね。少し周りを見渡せば、面白いことは転がっているんですよ。

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