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【北朝鮮】「つけまつ毛」の次は日米アニメ制作に忍び込む「外貨稼ぎ」の非道

アサ芸Biz

 北朝鮮が中国を介し、「つけまつ毛」製造販売で世界シェアの7割を占めているのはよく知られる話。しかし今度は、アメリカや日本のアニメ制作へ関与し、そこで得た外貨が本国に送金されているという疑惑が持ち上がっている。

 この情報は4月22日、米シンクタンク「スティムソン・センター」の情報分析サイト「38 ノース」が明らかにしたもので、同社が今年1月、北朝鮮のものとみられるクラウドストレージサーバを調査したところ、ファイルの中身にアニメーション制作に関する作業指示や多数の成果物を発見。何と日本のアニメに関するファイルも見つかったのだという。

 外報部記者が語る。

「ファイルの中にはアメリカのヒーローものや日本の異世界ファンタージものなど公開を控えた作品のデータもあり、クラウドストレージ事態はすでに使用されていなかったものの、何らかの設定ミスでファイルなどはパスワードなしでも閲覧できる状態だったそうです」

 ファイルの多くは中国語で書かれた編集指示で、アニメ制作会社とアニメーターのやり取りであるとみられるが、現時点では誰がアップロードしたかの特定には至っていないという。

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「ただ、北朝鮮には1957年に設立された『朝鮮4・26漫画映画撮影所』なるアニメ制作会社があり、同社では児童映画『不思議な桃』のほか、『少年将帥』『高朱蒙』『かしこいタヌキ』など北朝鮮アニメを数多く手がけていることもあり、スティムソン・センターは、外貨稼ぎのため、おそらくこの会社が何らかの形で関与しているとして、さらなる情報収集に務めるとしています」(同)

 2014年に「朝鮮4・26漫画映画撮影所」を視察した金正恩氏は「世界的に指折り数えられる漫画映画大国を作りなさい」と激励したと伝えられるが、21年、バイデン政権下で制裁対象リストに加えられているという。

「直接の制裁リスト追加理由は、同社の従業員が中国に違法就職したというものですが、バイデン政権では北朝鮮によるハッキングやサイバー攻撃対策として、かねてから北朝鮮のIT労働者を不用意に雇用しないよう、関係各位に注意喚起してきた。当然、その中には、アニメ業界も含まれていたわけですが、今回の調査で、アニメ制作にも中国を経由しながらかかわってた可能性があることが明らかになったというわけです」(同)

 ただ、今回見つかったファイルに名前のある企業が、作業の一部を北朝鮮に委託していたことを示す証拠はない。そのため、同センターでは契約の締結は制作会社上層部のレベルではなく、おそらくは下請け、孫請けレベルにある末端だった可能性が高いとしている。

 とはいえ、つけまつ毛の次はアニメーションで外貨獲得とは…。もはや何でもありの北朝鮮だけに、いったい次はどんな外貨稼ぎ疑惑が飛び出すのやら。

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