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【北朝鮮】金与正が吠えた「韓国は怯えた犬」「傀儡軍部」で懸念される日朝対話“断絶”

アサ芸Biz

 またも、北朝鮮金正恩総書記の妹で党副部長の金与正氏が激しく吠えた。4月24日、国営の朝鮮中央通信を通じ談話を発表した同氏は、「怯えた犬はよく吠える。だが最近の韓国傀儡軍部の不良親分が過度に吠えている。主人(米国)を信じ我々を相手に武力を試みれば即時壊滅するであろう」と、毎度お馴染みの恫喝を繰り返した。

 北朝鮮ウォッチャーが語る。

「与正氏の談話発表は、直近の日本向け談話(3月26日)以降、約1カ月ぶりになりますが、これは近年の米韓合同軍事訓練に対する批判、加えて北朝鮮が発射した短距離弾道ミサイルに対し米国が『国連安保理決議違反で、地域と国際平和と安保に対する重大な脅威』と批判したことに対する怒りからくるものだと思われます。ただ今回の談話は、米韓を直接名指ししながらも、より世界に向けてのメッセージであることを意識している。そのあたりが気になるところではありますね」

 確かに今回の談話では、近年米韓から受けたとする「脅威」について、「今年に入って今まで米国が下手人らと共に行った軍事演習は80回余り、韓国傀儡が単独で敢行した訓練は60回余りにもなる」と、いままでになく具体的な例を一つ一つ挙げ連ね、説得力を持たせようとしている。

「今年1月には韓米連合戦闘射撃訓練からサイバー同盟訓練が行われ、その後は連合特殊作戦訓練、海兵隊連合訓練、自由の盾(フリーダムシールド)、そして原子力空母『カールビンソン号』や戦略爆撃機『B-52H』による軍事訓練があったこと等々、一つ一つ列挙し、『地域情勢悪化の主犯は果たして誰なのか、はっきり分かるはず。世界は正確に知らなければいけない』と強調しています。つまり、これは米韓に向けたものだけでなく、世界に向けたメッセージでもあることは間違いないということです」(同)

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 与正氏が米国向け談話は昨年7月以来のことになるが、その際には米政府要人による「我々は北朝鮮に敵意を持っておらず、常に対話の門を開けている。だが北朝鮮が対話に応じない」とする発言に猛反発。対話に応じないと世論を喚起しているのは米国だとして、「前大統領が署名し、公約しても、新政府が発足すればすぐに掌を反すのが米合衆国と大韓民国である。興味をそそり接近しようとしても、そんな浅はかな術策に騙される我々ではない」と、対話拒否の姿勢を鮮明に打ち出していた。

「以降、北朝鮮は実際にバイデン政権と会談を持つこともなく、韓国とも尹錫悦氏が大統領に就任して以降は関係が悪化、今に至ることは周知の事実です。そんな中での米国及び世界に向けた9カ月ぶりの談話ですからね。こうなると、日本側が水面下で動き、仮にバイデン大統領が日朝対話を容認したとしても、日朝首脳会談の実現はかなり難しくなったと言わざるをえない。今回の与正談話にはそれくらい大きな意味があると考えられます」(同)

 日朝首脳会談の行方にも多大な影響を及ぼすであろう、米朝関係の行方が気になるところだ。

灯倫太郎

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