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ロッテ・中村稔弥、磨いてきた直球は「良い感じで投げられている」

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ロッテ・中村稔弥、磨いてきた直球は「良い感じで投げられている」(C)ベースボールキング

 ロッテの中村稔弥は今季初登板となった4月6日のオリックス戦で2回を投げ4失点したが、4月12日の楽天戦から現在3試合連続で無失点に抑えている。

 24日のソフトバンク戦では0-10の5回二死一塁で登板し、近藤健介をレフト・荻野貴司のファインプレーもあり左飛に打ち取ると、イニングまたぎとなった6回は二死後、甲斐拓也、牧原大成に連打を浴びたが、川村友斗を空振り三振に斬って取り、1回1/3・32球を投げ、2安打、2奪三振、無失点だった。

◆ ストレートを磨く

 中村稔弥は今季に向けて、「真っ直ぐを速くというイメージでやってきたんですけど、ランニングを重点的にやってきました。体幹であったり、中日の小笠原のところに行ったので、(昨年12月は)槍投げのトレーニングにも行っていました。そういうトレーニングもあって真っ直ぐの精度は上がってきているのかなと思います」と、昨年12月はやり投げのトレーニングで真っ直ぐの質を高めた。

 年が明けてからはチームメイトの田村龍弘、佐藤都志也と自主トレ。12月に教わったトレーニングを継続して行いながら、田村、佐藤との自主トレでは「体幹、柔軟性、ランニング。ピッチングもしっかり受けてもらっていました」と体力強化に励んだ。

 練習試合は2月23日の楽天との練習試合で3回を投げ4失点したが、そのほかの3試合は無失点に抑えるなど、4試合・9イニングを投げ、6被安打、2奪三振、2与四球、防御率は4.00。オープン戦も3月6日のDeNA戦で3失点したが、そのほかの4試合は無失点に抑え、5試合・5イニングを投げ、防御率5.40だった。

 オープン戦を終えた段階でストレートに関して「去年の後半よりもストレートを投げる割合を増やしていて、ストレートあっての変化球だと思うので、そういう面ではしっかり打者に投げられているのかなと思います」と話し、スピードについても「徐々に球速も上がってきたので、いい感じかなと思います」と手応えを掴んでいた。

 今季の中村を見るとカウント球で、「やっぱりまっすぐが速くないので、カーブを使って緩急使って投げていくのが大事かなと思って投げています」と、90キロ台のカーブを投げる。昨年までは90キロ台のカーブよりももう少し速いカーブと、ハーマンから教わったカーブの2種類を投げていたが、90キロ台のカーブを投げるようにした理由については特にないとのことで、「ストライクを取る感じで投げています」とのことだ。

 開幕はファームスタートとなったが、4月5日に昇格。ここまでの投球に、「最初点を取られたんですけど、取り返すしかないので、無失点に抑えることだけ考えて投げています」と決意。

 4失点したが、4月6日のオリックス戦で安達了一を見逃し三振に仕留めたインコースのストレート、中川圭太を見逃し三振に仕留めた144キロのストレートは良かった。右打者のストレートについて「右バッターに対して昨年よりインコースに投げられていると思います」と明かした。こだわってきたストレートもシーズンが始まってから、「いい感じで投げられている」と好感触。

 今季もここまでビハインドゲームでのロングリリーフの登板が中心になっているが、試合を立て直す意味でも重要なポジション。今後に向けて、「まだ前半でどうなるかわからないので、とりあえず無失点に抑えたいです」と誓った。

取材・文=岩下雄太

 
   

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