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ガチョウのハリエットは、温めても温めてもかえることのない無精卵を抱き続けていた。母親になるのが彼女の夢だったのかもしれない。
その健気な姿に何とかしてあげたいと思った飼い主は、有精卵を取り寄せ、こっそりとハリエットの巣の中に入れた。
するとどうでしょう。卵を温め続けていたハリエットは、ついに念願のお母さんになれたのだ!
無精卵を延々温め続けるガチョウのために有精卵を調達
投稿者のTikTokユーザー、The Prickly Pearさんが飼っている、愛らしい巻き毛が魅力のセバストポル(Sebastopol )種のガチョウ「ハリエット」は、かえることのない卵をずっと温め続けていた。かわいい我が子の誕生を心待ちにしている彼女が抱いているのは、残念ながら自分が産んだ無精卵だったのだ。
そこで飼い主女性は、ハリエットのために、有精卵を取り寄せることにした。
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私たちはこのガチョウをとても愛しているので、彼女がこの卵を孵すことで、ママになれればステキだなと思ったんです。やがて待望の有精卵が到着。飼い主はハリエットをどかせて、有精卵を巣に置いた。卵の変化に気が付いたのか、気が付かないかはわからないが、とにかく彼女はあたためたい。
いつものように有精卵も懐の中にいれて温め続けた。
巣から離れようとしないハリエットのために、投稿者さんは水と食事を運び続ける。また、ハリエットは卵にとって最適な場所を探しながら、しょっちゅう巣を移動していたそうだ。
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ついにヒナが生まれたよ!
そしてある朝、待ちに待った瞬間が訪れた。ハリエットの抱いていた卵からは、ヒヨヒヨと可愛い鳴き声が。ハリエットはクチバシで殻を破る手伝いをするよ。
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そして無事に、3羽の可愛いヒナたちが誕生した。横には誇らしげに子供たちを見つめるハリエット母さんの姿が。
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ハリエット母さん奮闘中
子育てには息をつく間もない。水の飲み方からエサの食べ方まで、母親として手取り足取り教えなければならない。そして卵から孵って36時間が過ぎる頃、外の世界の冒険へと出発する時が来た! 今度は地面の上の歩き方や草の食べ方を学ぶんだ。
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次に教えなければいけないのは、水との付き合い方。ガチョウだって水鳥だからね。まずはプールで練習開始だ。
こうして始まったハリエットの子育て奮闘記は、TikTokで綴られていくようだ。養子たちの成長とともに、ハリエットのお母さんとしての成長からも目が離せない。
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投稿者さんは、「次は名前をつけなきゃね」と言っている。まだ性別ははっきりわからないようだけど、どんな名前がいいかな。
くるくる巻き毛のセバストポルガチョウ
セバストポル・ガチョウはハイイロガンとの交配種で1860年に「セバストポルガン」の名でイギリスで初めて紹介された。長く白い巻き毛を持つ中型のガチョウで、首の羽毛は滑らかで、灰色や茶色の羽毛を持つ個体もいる。
優雅なセバストポル ガチョウ Sebastopol goose
実は昔、うちでも無精卵を抱えて延々動かなくなってしまった雌鶏のために、近所から有精卵をもらってきてこっそり入れ替えたことがあった。
その後無事に生まれたヒナたちと本当の家族みたいに仲良く過ごしていたので、こういう方法もありだと思う。……チャボのお母さんにシャモのヒナたちだったけどな!
References:Moment Mama Goose Welcomes Her Adopted Babies Is Full of Pure Sweetness / written by ruichan/ edited by parumo