あなたの「歯茎」は大丈夫?
歯磨きをしながら鏡を見ていて、「なんだか歯が長くなったような…」と感じたことはないでしょうか。それは、もしかしたら「歯茎が下がってきている」のかもしれません。歯茎が下がる原因の一つとして「加齢」が知られていますが、実は原因はそれだけではないようです。歯茎が下がってしまうのはなぜなのか、まつむら歯科クリニック(宮城県大崎市)院長で歯科医師の松村賢さんが解説します。
一番の原因は「歯周病」
歯茎が下がる症状は「歯肉退縮」といい、歯を支えている歯茎が何らかの原因で下がることを指します。冷たいものが染みる、以前より歯が長くなったように見える、歯と歯茎の境目に隙間が見えるようになった……などの心当たりがある場合、歯肉退縮が起きている可能性があります。
歯茎が下がる主な原因として、次の4つが挙げられます。
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【原因(1)歯周病】
歯周病は、歯茎が炎症を起こしたり、歯を支える骨が破壊されたりする病気です。歯周病が進行するにつれて、歯茎が後退していきます。
【原因(2)歯ぎしり、食いしばり】
歯や歯茎に過剰な力がかかるため、歯茎に炎症が起き、歯肉が後退することがあります。
【原因(3)間違ったブラッシング方法】
歯磨き時に力を入れ過ぎていたり、歯ブラシの毛先が間違った方向に当たってしまったりしていると、歯茎を傷つける可能性があります。