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元東京女子プロレスのKANNA改め「Droog-K」が再デビュー「いろいろなことから逃げていた。自分はこのままでいいのかと思った」【PPPTOKYO】

TOKYO HEADLINE

 博報堂出身の異色プロレスラー・三富兜翔率いるプロレス団体「PPPTOKYO」が4月22日、都内で会見を開き、5月27日に東京・新宿FACEで開催する「PPPTOKYO・新宿FACE公演『FANTASTIC PHANTOM-夢幻なる一夜-』」の詳細を発表した。

 今大会では東京女子プロレス一期生の元プロレスラーKANNAがPPPTOKYO所属選手として8年ぶりに再デビューする。KANNAはリングネームを「Droog-K」と改め、小橋マリカと組んで水波綾、野崎渚組と対戦する。

 会見でDroog-Kは「レスラーをやめてから5年間、さまざまなバイトをしていたが、ろくに続かなかった。東京女子時代、高校を中退したが、その時期に知人から両親の離婚を聞かされたり、自分の複雑な家庭環境を理由にしていろいろなことから逃げていた。ふらふらさぼりながらやったバイトの少ない給料で遊び歩いている中、クラブでマリカちゃんと久しぶりに再会して、その時に“プロレスの練習に来てくださいよ”って言われた。テキーラ片手に言っていたんで“冗談だろ”と思っていたが、会うたびに“プロレス面白いよ、練習に来てくださいよ”って言ってくれて。それでその後にPPPTOKYOを見に行って、かつて中学生だった後輩のマリカが命をかけて戦っているところだとか、選手たちが涙ながらに強大な敵に立ち向かっていく姿とかを目の当たりにして魂が震えた。“自分はこのままでいいのかな?”と思った。それで“またプロレスをやろう”と思った」などと復帰へ至った経緯を説明した。

 会見には途中から小橋も同席し「もともとずっとプロレスに対して心残りはあるんだろうなということは感じていた。そしてめちゃめちゃプロレスに詳しいんですよ。誰しもが知っているようなメジャー団体じゃない、インディーの際の際まで知っているというか。私もそういうタイプなので、こんなに知識があってプロレスが好きなのにやらないのってもったいないなって純粋に思って声をかけました。あとはお酒の力で(笑)」と復帰を呼びかけた理由を明かした。

 Droog-Kは東京女子を辞めた理由について「当時はプロのラッパーになるという理由で辞めました。結局、ラッパーにもならず、ただクラブで遊び歩くだけになってしまった。人生、何か一つ足りないという状態で今まで生きて、何も目標のないままいました」と振り返る。

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 このリングネームは「『時計じかけのオレンジ』の“仲間”という意味から取った。そしてKANNAの遺伝子、魂は残したくてKは残した」とのこと。

 Droog-Kについて三富は「やり残したことを全部、むしろやり残したこと以上のことをたくさんやってもらえれば」などと語った。

 また三富は会見後の取材では「あの子は真面目を装っている部分もある。多分、絶対に非行少女なんですよ。非行がヤンキーという風貌に出る人もいれば、心の非行というものもある。きっとそういった闇はあると思うんですが、そういったものもさらけ出せるのがうちのリングの強み。“できなくていいんだよ、人間ダメでいいんだよ”というところをさらけ出していけば、いつか見えない景色が見えて、新しい景色を見せられるんじゃないかと思う。もっとさらけ出していいと思っているし、悪くなってもらっても構わない(笑)」とレスラーとしてはもちろん、Droog-Kの人間としての成長にも期待をかけた。

 また会見では「ある意味、一歩間違っていたら、BreakingDownに出ているような非行に走っていたわけですが、その非行少女がプロレスに救われたというか、BreakingDownには出ず、プロレスラーになった」などと語っていたのだが「BreakingDownに出るというのはヤンキーたちの一つの表現の形ですが“それをプロレスでやってみたら”という部分は頭の中にはあります。そういう人たちにとっての憧れの存在になれたら、とは思います」とも語った。

 
   

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