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中田英寿氏、坂本哲志農水相に「明日、農業法人を作れる?」日本の食料問題に本音トーク

TOKYO HEADLINE

 元サッカー日本代表で実業家の中田英寿氏が4月22日、六本木ヒルズアリーナで開催中の「CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLS」(〜4月29日)内のステージコンテンツ「CRAFT SAKE UNIVERCITY」に登場した。

 同イベントのオーガナイザーを務める中田氏は、坂本哲志農林水産大臣と共に日本の食文化の今とこれからについてトーク。中田氏は、海外で日本の農業や農作物の価値が非常に高まっているといい「にもかかわらず、酒蔵や農業従事者はどんどん減っている。この問題を解決したいと日本酒や日本茶の仕事を始め、次に考えているのが農業」と訴えた。

 坂本大臣は現在の食料問題を「想定以上に進んでいる気候変動によって不作が起こっている。中南米でさえ干ばつでパナマ運河が浅くなって通れない。世界各地で起きる紛争のリスクも大きくなってきた。アフリカやインドでは爆発的に人口が増加して食料の争奪戦になっている。一方、我が国では人口減少や高齢化、少子化による担い手不足があり、いろいろな方面から腰を据えてやっていかないと日本の食と農業、農村がなくなってしまう」と危惧。

 中田氏が「農家さんたちの平均年齢は70歳だと言われていて、あと5~10年するとその層がごっそりいなくなってしまう。新規就農者の数は横ばいで耕作放棄者はどんどん増えている」と続けると、坂本大臣は「ひとつには、お米を食べなくなったということもある。これまで試行錯誤してきたが、需要に応じた米の生産がなかなかできなかった」と応じた。

 新規就農者に話が及ぶと「日本の食料安全保障を守るために、家族経営を大事にすると同時に法人経営を育てて多様な経営体を作り上げていく。いずれは “じゃあ、中田農業法人に就職してみよう” という若い人も出てくると思う」と坂本大臣。中田氏が「じゃあ “明日、中田農業法人を作ります” と言ったら簡単にできるものですか?」と突っ込むと坂本大臣は「それはなかなか難しい(笑)」と即答。その意味を「新規就農者が1~2年で耕作放棄してしまうとどんどん農地がなくなっていく。中田農業法人が設立されたら、地元の人たちと共存共栄しながらどれだけ農業を続けられるか、農地を守っていくのかが一番大事」と力説した。

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 農地を借り入れて就農する形もあるというが、中田氏が「農地が借りられたとしても機械がめちゃくちゃ高い。1台数百~数千万する機械を購入するのが難しいのは新規参入の大きな障壁」というと「補助制度は設けていて、最大限で半分は補助があることになっているが、それを上回るように農機具が高くなっているのは事実」と坂本大臣。それを聞いた中田氏は「僕はお米が大好きなので、収穫時期には全国の農家さんを回るんですけど、いい農家さんが持っている機械だと “1台3000万します” とか。フェラーリか!」とあまりの価格に舌を巻いた。

「CRAFT SAKE WEEK 2024 at ROPPONGI HILLS」 【URL】https://craftsakeweek.com/

 
   

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