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学園青春漫画 恋愛、スポーツ、スクールライフ……高校が舞台の名作漫画から学んだこと

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photo/miika laksonen(unsplash)

■スクールライフの魅力を描く漫画は学びがいっぱい

   今年は桜の開花が遅れたこともあり、入学シーズンと桜の開花が重なった方もいたことであるだろう。4月から高校に進学し、新たな生活を踏み出している人も多いのではないだろうか。そこで今回は、不安と喜びに満ちたスクールライフのお供として、“高校入学”から物語が始まるフレッシュな学園青春漫画を紹介していきたい。

あと一歩を踏み出す勇気をくれる『スキップとローファー』

 青春を描いた漫画として、まず挙げたいのは高松美咲の『スキップとローファー』。『アフタヌーン』(講談社)2018年10月号より連載されており、昨年春にはTVアニメの放送によって大きな話題を集めた。

  物語は「石川県のはしっこ」にある町から上京してきた主人公・岩倉美津未が、東京の進学校に入学するところから始まる。生徒数の少ない中学校に通っていた彼女は、人生で初めての複雑な人間関係に戸惑ってばかり。しかし不器用ながらがむしゃらに目の前の相手と向き合っていくことで、少しずつ心を通わせることに成功する。そして美津未のピュアで天然な性格は、周囲のクラスメイトたちにさまざまな影響を与え、友人の輪が広がっていく。

  作中ではクラスメイトの男子・志摩聡介との関係にも焦点が当たるものの、あくまで主題は恋愛ではなく、リアルで共感に満ちた学園生活だ。苦手なタイプだと思っていた相手とふとしたきっかけから親友になったり、友情と恋愛の区別がつかないことに思い悩んだり、瑞々しい青春の日々を一緒に体験させてくれる。

映画ヒットでコミック版でより知りたいチーム力のアップ方法『ハイキュー!!』

  友情や恋だけでなく、とことんスポーツに打ち込むのも1つの青春。高校1年から始まる部活動の物語として、古舘春一の『ハイキュー!!』を挙げないわけにはいかないだろう。

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  同作は『週刊少年ジャンプ』(集英社)で8年半にわたって連載されたバレーボール漫画。TVアニメが4期まで制作されているほか、2月16日に公開が始まった『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』は、興行収入100億円が目前に迫るほどの大ヒットを記録している。

  主人公の日向翔陽は小柄な体格を補って余りあるほどの身体能力を持っているが、中学生の頃はバレー部が弱小だったため、まともに大会に出られなかった。唯一出場した3年目の大会では、1回戦目で“コート上の王様”影山飛雄率いる強豪校に敗北してしまう。そしてリベンジを誓って入学した烏野高校にて、影山と運命の再会を果たすことになる……。

  日向が中学の時に敗北から学んだのは、バレーボールは1人では決して勝てないということ。一方で影山もまた、チームメイトと連携を上手く取れず、孤立することによって挫折を味わう。しかし高校で出会った2人は、お互いの能力を掛け合わせることによって別次元に跳躍できることに気づくのだった。同作で描き出されるドラマには、チームプレイの醍醐味が詰まっている。

さまざまな恋の形から学べること『青い花』

 恋愛もまた青春において重要な要素。高校生の甘酸っぱい恋を描いた漫画は無数に存在するが、そのなかでも鮮烈に記憶に残る名作といえば志村貴子の『青い花』だ。

 2004年から2013年にかけて『マンガ・エロティクス・エフ』(太田出版)で連載され、TVアニメ化もされた人気作品で、主に女性同士の恋愛を描いた“百合”ジャンルの漫画となっている。

 舞台は鎌倉、江ノ電沿線にある2つの女子高。絵画のように繊細なタッチで描き出される景色は美しく、物語をロマンチックに盛り上げてくれる。しかし恋は美しいだけのものではなく、作中ではどうにもならない失恋のほろ苦い痛みが克明に描き出されていく。

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