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子供のマンション転落事故が急増!その裏に潜む「高所平気症」って何だ

アサ芸Biz

 4月も後半に入り、夏日のような日が続いている。締め切っていた窓を開け放ちたくなるものだが、ここ数年、春の訪れとともに5歳以下の子供が窓やベランダなどから転落する事故が急増しているという。

 広島市中区の53階建てマンション敷地内で3歳の女児が、転落したとみられる状態で見つかったのは4月16日のこと。広島県警によれば、女児はこのマンションの中層階に住み、部屋のベランダに踏み台のようなものがあったことから、誤って手すりを乗り越えて転落したとみて調べているという。

「東京消防庁の管内では、2012~21年の10年間に転落による事故で5歳以下の子供が搬送された事例は170件。中でも3~5月が56件と、全体の3割以上を占めているといいますから、春は子供たちの転落事故が多い時期といってもいいでしょう。小さな子供を持つ親御さんは十分注意が必要です」(全国紙社会部記者)

 今回の広島の事故と同様、近年は高層マンションでの事故が増加しているのだとか。その背景を医療ジャーナリストが説明する。

「5歳以下の子供にはまだ危機を察知する能力が十分に備わっていません。そのため、大人なら近づかない場所にも、平気で入って行くことがある。例えばタワマン育ちの子供たちは、窓の外を見ても地面が見えず、地面との距離が感覚として掴めないことが往々にしてあります。人間は本来、自分の目線の高さを基準に、地面との距離を把握して高さを判断するものですが、常に高い場所にいるため感覚がマヒしてしまうのです。いわゆるこういった状態が『高所平気症』と言われ、高所恐怖症とは真逆で、いくら高いところでもまったく怖さを感じないのです」

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 近年は高層マンションが急増していることから、「高所平気症」が増えていることは間違いないという。では、窓を開ける機会の多いこれからの季節。子供たちを危険から守るためには何をすればいいのか。

転落事故の増加を受け消費者庁では、ベランダの手すり近くに足場になるような物を置かない、あるいはベランダに通じる窓などには子供の手が届かない位置に『補助錠』をつけるなどの注意喚起をしています。小さい頃から公園の鉄棒やジャングルジムなどで遊ばせて『高いところは怖い』という感覚を身につけさせることも大切です」(前出・ジャーナリスト)

 もうひとつ大切なのは子供への注意を怠らないこと。親の視線こそが「高所平気症」の最大の対策となりそうだ。

灯倫太郎

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