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『アンチヒーロー』『Destiny』『JKと六法全書』『虎に翼』 リーガル作品が求められる理由

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『アンチヒーロー』©TBS

 春クールのドラマが出揃いつつあるが、法律や裁判を題材にしたリーガルドラマの話題作が目立つ。

参考:『虎に翼』が朝ドラで生理の現実を描いた意義 “まとまり過ぎ”を避ける吉田恵里香の脚本術

●『アンチヒーロー』

 日曜劇場(TBS系日曜21時枠)で放送が始まった『アンチヒーロー』は弁護士・明墨正樹(長谷川博己)が主人公のリーガルドラマだ。第1話では町工場の社長を殺害したと容疑をかけられた従業員の青年を無罪にしようとする。

 検事が提示した殺人に関する複数の証拠を覆すために、明墨たち弁護士チームが関係者の証言を元に証拠の正当性を覆していく様子は、対決ものとしての面白さがある。

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 同時に感じるのはミステリードラマの影響で、殺人事件の謎を解き明かそうとする探偵の役割を弁護士が果たしていることを本作を見るとよく理解できる。

 逮捕・起訴された容疑者が99.9%有罪になってしまうのが日本の刑事裁判の現実で、だからこそ、検事に勝利する弁護士をヒーローとして描くリーガルドラマが支持されている。ただしそれは、容疑者が本当は無罪だからこそ成立する話だ。

 「本物の殺人犯を弁護して無罪を勝ち取ることは倫理的に正しいのか?」となると問題は途端に複雑になるのだが、『アンチヒーロー』の面白さはそこにある。

 第1話で、明墨は事件の第一発見者の従業員が、APD(聴覚情報処理障害)であることを法廷でばらし、彼の証言に信憑性がないことを暴き出す。

 勝つためなら手段を選ばないというのが明墨の考えで、真実や正義といった建前は一切信じていないように見える。長谷川博己の怪演もあってか、考えや行動が極端に映る明墨だが、善悪を問わず、依頼人の利益を一番に考えるという振る舞いは、実に弁護士らしいと言えるだろう。

●『Destiny』

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