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加藤シゲアキ、同世代作家と能登復興を支援「ずっと『自分に何ができるだろう』と考えていた」

TOKYO HEADLINE

 アイドルグループ「NEWS」のメンバーで作家の加藤シゲアキが4月20日、同世代作家の今村翔吾氏、小川哲氏と3人で能登半島地震の復興支援企画「あえのがたり」を始動することが講談社より発表された。

「あえのがたり」は、加藤の長編小説『なれのはて』が第170回直木賞候補作となった選考会の夜に今村氏、小川氏と3人で立ち上げた企画。同時代に生きる作家同士、能登半島地震をはじめとした多くの災害や被災者への共通する思いがあったという。

 プロジェクト名の「あえのがたり」は、能登地方の農家で「田の神様」に感謝を捧げる儀礼「あえのこと」から着想。「あえ」はおもてなし、「こと」は祭りの意味で、被災者に寄り添う思いを物語という「あえ=おもてなし」に乗せて届けようという意図を示した。

 企画始動の第1弾として、同日12時より「小説現代」5・6月号に掲載予定の3人による座談会をWeb「現代ビジネス」にて先行公開。被災地の書店がいまだ復興の道半ばであることから、あらゆる環境の人が平等に読めるようにWebでの先行公開が決定された。

 公開予定の座談会では

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「この段階では、小説には何もできないかもしれません。でも、いつか物語が必要になる瞬間が来ると思うのです。そのときに傷ついている人たちにそっと寄り添えたりできる力が物語にはあると思っていて。年明けからずっと『自分に何ができるだろう』と考えていました」(加藤)

「その忘却に対して何か小説家として抗えないかとも考えてしまいます。本というのはずっと残っていくものだし、だから短期的に注目を集めるというよりも(略)続けていくことが大事なんですよね」(小川氏)

「僕も、作家として震災に関わったことがないから、どうすればいいのか、っていうのは思うね。(略)残していかなければならないと。本は、何十年経っても読まれるもんだから、『記憶のしおり』としてはすごくいいもんやと思う」(今村氏)

 などと企画始動への思いが語られている。

 今後は加藤、今村氏、小川氏の3人を中心に多くの作家に参加を呼びかけ、執筆された掌編小説は年内にアンソロジーとして書籍刊行を目指す。刊行予定の書籍では、参加著者の印税相当額と講談社の売り上げが能登半島の復興支援に役立てるために寄付される予定。同日よりXに公式アカウントも開設された。

「あえのがたり」公式Xアカウント https://twitter.com/aenogatari

 
   

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