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「より深くサッカーを知りたい」S級ライセンス取得に励む中村俊輔は「それ以上のものを得たい」と探求心をたぎらせる

SOCCER DIGEST Web

「より深くサッカーを知りたい」S級ライセンス取得に励む中村俊輔は「それ以上のものを得たい」と探求心をたぎらせる(C)SOCCER DIGEST Web
 横浜FCでコーチ2年目の中村俊輔は現在、S級コーチ養成講習会に参加している。試合の視察、分析発表、グループワーク、座学など、限られたスケジュールの中で様々なカリキュラムを受けている。

 学生たちの協力を得て行なわれる指導実践もある。たとえば、試合2日前の練習を想定し、俊輔は監督役となり、「高い位置からの守備」をテーマにコーチングする。

 ホワイトボードを使いながら、どうやってボールを奪うかを細かく指示し、トレーニングがスタート。ハイプレスからマイボールにして、シュートを決めるシーンもあった。

“監督”として手応えもあったのではないか。だが、俊輔は「全然、できなかった。走らせすぎた。違う追い方にすれば良かった」と振り返る。取材時に横を通りかかった学生に「全然はまらないじゃん! うそうそ。俺の設定が…ああなるとは思わなかった」と声をかける。

 チャレンジ&カバーなど、サッカーの原則を踏まえたうえで、自らが考えたゲームモデルでアプローチする。うまくいかなかった原因を探るのは当然として、「なんで守備がハマったか」の成功例も分析する。「自分が気づかないまま、勝った・負けただけをやっていたら、次の成長はないから」だ。
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 選抜された受講生たちとともに、刺激的な日々を送っている。

「学びの場だから。いろんなことをトライして、いろんな人の意見を聞いて、また改善していく。毎日、毎日、指導実践以外でも、たくさんある。学ぶことと、知識を得ること。だから充実している。そもそも、より深くサッカーを知りたいから」

 国内最高位のライセンス取得が最大の目的だが、それ以上のものを欲している。

「指導者目線だけじゃなくて、サッカーの奥深さっていうか、そういう欲がある。もちろん、S級を取って、プロの監督になるための資格を得るのもあるけど、それ以上のものを得たいっていうのがある」

 サッカーを愛し、サッカーに魅せられた男は、「いろんな考え方、方法がある。それを持ち合わせて、いろいろと言ってもらって気づく。それを毎日、繰り返している」というサッカー漬けのなか、果てのない世界で貪欲な探求心をたぎらせている。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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