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シード落ちを経験した兼本貴司が開幕戦V 今オフに徹底的に取り組んだのは“ティアップドリル”

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シード落ちを経験した兼本貴司が開幕戦V 今オフに徹底的に取り組んだのは“ティアップドリル”(C)ゴルフ情報ALBA.NET

<ノジマチャンピオンカップ箱根 最終日◇19日◇箱根カントリー倶楽部(神奈川県)◇7060ヤード・パー71>

53歳でも300ヤードの飛距離を誇る兼本貴司。ワイドなホールが多い箱根でその武器を存分に発揮した。初日「65」をマークして単独首位に立つと、最終日は5バーディ・1ボギーの「67」で回りトータル10アンダー。2日続けてベストスコアと強さを見せて、逃げ切りで2年前の今大会に続いてシニア2勝目を挙げた。


1番ホールから冷静だった。2打目がスピンバックでグリーンからこぼれ落ちると砲台グリーンへの難しいアプローチが残った。「無理せず5(ボギー)でもしょうがない」と最少失点のボギーで抑える。

3番(パー4)で取り返すと5番と8番の2つのパー5でもバーディ。後続から永久シードの片山晋呉や深堀圭一郎ら経験豊富な選手が追いかけてきたが、「すごい人なので、負けてもしょうがないと思っていました」と焦ることなく自分のゴルフに集中。9番パー4で2打目を“OK”の距離につけてバーディを奪って後続を突き放すと、後半も危なげなく1バーディを奪って逃げきった。

「実力以上の成果が出ましたというのが大前提ですね」と2勝目の勝因は謙遜から始まったが、「ドライバーが安定していたのと要所でボールをコントロールできた。パーオン率もけっこう高く(88.89%)、難しい状況があまりなかった。なんて言っていいかわからないけど、楽ができたというのが本音です」と大きめの白い歯をこぼす。

楽ができたのは裏付けがある。2022年は今大会でシニア初優勝を遂げると、賞金ランキング3位に食い込んだ。昨年はその資格で自身初の海外メジャー「全米シニアオープン」と「全米プロシニア」にも出場。しかし、「フェースが開いてあおり打ちになっていた」とスイングを崩して国内の賞金ランキングは33位とシード落ち。「腹が立たないとやらない」という性格で、シード落ちの悔しさをバネにしたこのオフの猛特訓が奏功した。

「体調がよかった」というオフは朝から2時間の打ち込み、その後ハーフラウンド、そしてその後も練習場で球打ちと1日9時間やったこともあった。テーマは弾道測定器を使って入射角を整えるスイング改造だった。

「ターフを取りすぎていたので、薄く取るようにしました」。大きな草履のようなターフが取れるほど打ち込むタイプだったが、You Tubeでスイングを研究するなど座学も実施。入射角が鋭角だとボールコントロールするのが難しいことを再確認した。

今オフは徹底的にクラブをシャローに入れる練習を行った。兼本が行ったドリルは「ティアップをしてボールを打ちます。打ち込みすぎるとフェースの上目に当たるので、(フェースの)下目で当たるように打ちます」。7番アイアンのハーフスイングで、キャリー100ヤードを連発させる。「これが何時間でもできるんです」と黙々とハーフスイングを繰り返した。

53歳になっても地道な練習に取り組めるモチベーションがある。「またアメリカに行きたい」と再び海外メジャーの舞台に立つことを目標とする。「周りはみんなフレンドリーだし、練習場ではお手本ばっかり。ゴルフ場も素晴らしいんです。アーニー・エルスとか最高ですよ」。夢の舞台に戻るために今季の賞金ランキング4位以内が最低限の目標となる。

今大会は4試合出場して2勝と“ミスター箱根”といえるような相性の良さがある。「ほかのコースでも勝ちたい」と年間複数回優勝を遂げて海外メジャーの切符をつかみたい。


 
   

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